精神科医のごくごく日常の話
精神科医 芳賀高浩
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精神科医のごくごく日常の話
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精神科医 芳賀高浩
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こんばんは。精神科医の芳賀高浩でございます。
最近、ちょっとやさぐれた動画が続いていますよね。昨日の謝罪動画も含めて、少し刺激の強い話題が続いていましたので、今日は癒やし系の面白い話をしようと思います。
昨日、浅草に遊びに行ってきたんですよ。私は日曜日になると、結構な頻度で浅草に行くんです。
今日は「浅草で外国人に間違われた話」です。
外国人に間違われたというのは、私が外国人だと思われたのか、それとも外国人が私のことを勘違いしたのか。実は二重の意味があるんですよね。
私は浅草には車で行きます。なぜかというと、電車が嫌いだからです。そして、何をしに行くのかというと、食べ歩きです。
浅草には浅草寺があって、雷門があって、外国人観光客が大勢集まっています。私の感覚では、歩いている人の9割ぐらいが外国人なんですよ。
しかも、世界中から来ているんです。欧米系の人もいれば、アフリカ系、東南アジア系、アラブ系、インド系、地中海沿岸の人たちもいる。本当にいろいろな人がいて、見ているだけで飽きません。
皆さんもご存じのとおり、私は人間観察が大好きなんですよ。
昨日も、いろいろな人を見かけました。
例えば、中国人と思われる裕福そうな小太りのおじさんが、若い女性を連れて歩いていたんです。その女性が、ものすごく美容整形をしているように見えたんですよ。
最近の日本では、比較的ナチュラルな美容整形が流行っていると思うんですけれども、その女性は本当にゴリゴリの整形という印象でした。
あまりにも人工的な顔立ちだったので、私はちょっと怖くなってしまったんですよね。まるで陶器の人形のようで、きれいなのかどうかも判断できない。
今年見かけた人の中でも、特に強烈な印象を受けました。
そんな女性がお金持ちそうなおじさんと歩いているわけです。いやあ、珍しいものを見たな、浅草に来てよかったなと思いました。
もう一組、驚いた人たちがいました。
欧米系と思われる男女が歩いていたんですけれども、男性も女性も私より背が高かったんですよ。
私は身長が186センチありますから、私より背が高い女性を見ることなんて、ほとんどありません。
生まれて初めてじゃないかと思うぐらいで、本当にびっくりしました。
浅草って、もはやテーマパークじゃないかと思ったんですよね。
さて、ここからが本題です。
私は浅草に遊びに行くとき、ものすごく適当な格好をしています。
古くなったTシャツを着て、膝上の短パンを履いて、右膝にはサポーターをつける。腕にはいつものアームカバー。そして、靴下を履かずにサンダルです。
お出かけ用の服装ではありません。近所のコンビニに行くのもちょっとためらうような格好です。
それでも私は、その格好でどこにでも行ってしまうんです。
本題の前に、もう一つ出来事がありました。
浅草を歩いていると、当然ながらトイレに行きたくなることがあります。
浅草はお店でトイレを貸してくれないところも多いので、公衆トイレに入ったんですよ。
そこで、隣に外国人の男性がやってきて、小便器を使い始めたんです。
皆さん、お笑いコンビのどぶろっくをご存じでしょうか。
あの人たちのネタで、短パンを履いて小便器を使うと、尿が跳ね返って膝にかかってしまう、というような歌があるんですよ。
私も短パンだったんですけれども、そこで新しい発見をしてしまいました。
なんと、隣の外国人のおしっこが、私の素足にかかってきたんです。
便器に当たって跳ね返ってきたのか、直接飛んできたのかは分かりません。
とにかく、裸足にサンダルだった私の足に、隣の人のおしっこがかかったんですよ。
もう最悪ですよね。
もちろん、裸足にサンダルで公衆トイレに入っている私にも、多少の責任はあるのかもしれません。
しかし、本当に最悪の気分でした。
さて、私はよく体力がありそうだと言われるんです。
声も大きいし、勢いもあるし、訪問診療であちこち動き回っていますから、体力モンスターだと思われているのかもしれません。
ところが、実際には恐ろしく体力がないんです。
バスケットボールなどの運動もしていますが、なぜか長時間歩くとすぐに疲れてしまう。そして、座れる場所があると、すかさず座りたくなるんですよ。
浅草寺の近くには金魚すくいのお店があります。
昨日も娘が金魚すくいをしたいと言うので、家族で立ち寄りました。
その近くに駄菓子屋さんがあって、日本の伝統的なおもちゃがたくさん売っていたんです。
娘はそういうものが大好きですから、一つひとつじっくり見ていました。
子どもがおもちゃを選ぶのって、本当に時間がかかるじゃないですか。30分ぐらい平気で見ているんですよ。
妻が娘に付き合っていたので、私は座れる場所を探しました。
すると、その駄菓子屋さんの店先に、なぜか丸椅子が一つ置いてあったんです。
「椅子を動かさず、この場所で座ってください」というような注意書きもありました。
お店は細長い造りで、奥に会計を担当しているおじさんが一人いました。
私は店先の丸椅子に座って、ぼんやり道行く外国人観光客を眺めていたんです。
スマートフォンをいじっていたわけでもありません。ただ、いろいろな人が歩いているなと思いながら、人間観察をしていました。
浅草に来ている外国人観光客は、着物を着ている人も多いですし、そうでなくても旅行にふさわしい格好をしています。
そんな中で、私は古びたTシャツに膝上の短パン、膝のサポーター、裸足にサンダルという格好です。
しかも、店先の丸椅子に座って、通行人をぼんやり眺めている。
そうしたら、外国人の観光客たちが、私に向かって話しかけてくるんですよ。
最初は何だろうと思ったんですけれども、どうやら私のことをお店の人だと思っているんです。
考えてみれば、当然ですよね。
観光客らしい格好ではありませんし、まるでお店の2階に住んでいるおじさんが、家から降りてきて店先で休んでいるような雰囲気なんですから。
外国人たちが、私に商品の説明を求めてくるわけです。
「ジャパニーズ・トラディショナル・トイ?」
などと聞いてくるんですよ。
日本の伝統的なおもちゃが売っているので、それが何なのか知りたいんでしょうね。
私もだんだん調子に乗ってきまして、
「カムイン、カムイン!」
なんて、お店の人みたいなことを言い始めたんです。
ある外国人の方は、お菓子を持って私のところに来て、
「チェック、チェック!」
と言うんですよ。
会計してほしいという意味ですね。
そこで私は、
「インサイド、インサイド!」
と言って、会計はお店の中ですよと教えてあげました。
完全に店員の仕事をしているんです。
また、別の人には日本の伝統的なおもちゃについて聞かれたので、
「イッツ・コマ! ジャパニーズ・トラディショナル・トイ!」
なんて説明しました。
「ルック、ルック!」
と言いながら、コマのことを身振り手振りで教えてあげたんです。
外国人観光客たちは、私のことを完全に店員だと思っている。
そして私は、店員でも何でもないのに、勝手に接客をしている。
いやあ、面白かったですね。
この出来事で、私は一つ学びました。
やっぱり、TPOをわきまえた格好をしなければいけないということです。
そもそも私が着ている服は、普段の寝巻きなんですよ。
私はパジャマを持っていないので、古くなったTシャツと膝上のハーフパンツを寝巻きとして使っています。
同じようなハーフパンツを5、6枚持っていて、それを毎日使っているんです。
そして、その寝巻きのまま外にも遊びに行ってしまう。
家族からすれば、本当はもう少しまともな格好をしてほしいんじゃないかと思います。
ちなみに、普段の訪問診療で着ているような服装は、私の中ではかなりおしゃれな部類なんです。
私にとっては、あれでも十分に格好いい服装なんですよ。
以前、「イケオジになりたい」という話をしましたけれども、現実には夢のまた夢です。
そもそも、服装にほとんど関心がないんですから。
よく私のことをお金持ちだと言う人もいます。
お金持ちではないとまでは言いませんけれども、休日に遊びに行く場所といえば浅草です。
しかも、乗っている車はスズキのワゴンRという軽自動車です。
軽自動車で高速道路を走るのは少し怖いところもありますが、とにかく運転しやすいんですよ。
そのワゴンRに乗って浅草に行き、食べ歩きをして、人間観察をする。
そして、古びたTシャツと短パン、サンダルという格好で街を歩いている。
それが私の休日なんです。
今回、TPOをわきまえないとどうなるのか、身をもって学びました。
お店の人に間違われて勝手に接客することになりますし、裸足にサンダルで公衆トイレに入れば、隣の外国人のおしっこが足にかかってしまう。
皆さんも、ぜひTPOをわきまえた服装を心がけていただきたいと思います。
それにしても、浅草は本当に面白いところです。
世界中から観光客が集まっていますので、歩いているだけで海外旅行に来たような気持ちになります。
外国に行きたいけれども、いろいろな事情で行けない人もいると思います。
例えば、飛行機に乗るのが怖い人もいるでしょうし、経済的な理由で海外旅行が難しい人もいるでしょう。
でも、浅草に行けば世界中の人たちと出会うことができます。
いろいろな国の言葉が聞こえてきますし、文化の違いも感じられます。
外国に行かなくても、十分に外国気分を味わえる場所なんですよ。
ですから、皆さんもぜひ浅草に遊びに行ってみてください。
今日は「浅草で外国人に間違われた話」ということで、ちょっと面白い話をさせていただきました。
最近は、少しエッジの効いた、場合によっては誰かを傷つけてしまうような動画が続いていましたので、今日は気楽に楽しめる話にしてみました。
精神科医の芳賀高浩でございました。
明日も必ず19時に、皆さんとお会いしましょう。
それでは皆さん、また明日。さようなら。
外国人に関する描写を配慮ある表現に直す話の重複を減らしてテンポを上げる