「1万回シミュレーション」した駅伝予想、その中身を全部見せます ベストと最近の記録、どっちが当たる?【けにの疑問】
けにの疑問
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「1万回シミュレーション」した駅伝予想、その中身を全部見せます ベストと最近の記録、どっちが当たる?【けにの疑問】
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全日本大学駅伝を、選手の記録から1万回シミュレーションすると、優勝は中央46%・早稲田30%・國學院10%。この数字の考え方と、どうやって求めたかを中身から見せます。(「全日本大学駅伝、優勝はデータで当てられる?」の続編)
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全日本大学駅伝の優勝校を、過去5年、記録から予想してみました。
選手の記録をどう取れば当たるのか。ベスト、平均、直近の1本、直前3か月……7通りの取り方で、2021〜2025年の全日本を答え合わせしました。
0:00 予測の結果:1万回シミュレーションすると中央46%・早稲田30%・國學院10%
0:32 予測の考え方は3つ(物差し・ベスト・1万回)
1:10 1人の走りを数字にする(2025年箱根1区の例)
2:48 どの記録を使う?(7通りの取り方と順位相関)
3:38 「ベスト」は%に直した記録のいちばん(國學院・駒澤のチームの点、記録なしは0.5%遅めで埋める理由)
5:25 順位相関0.70の計算(2024年全日本の上位10校で)
6:57 なぜ最近の記録は外れる?
7:36 古い自己ベストは割り引く?(10000m相当への直し方、×2.08=リーゲルの式、2人ずつの対戦表で0.43の中身、2つの確かめ方)
12:34 今年の順位予測(中央・早稲田、1万回×10校)
16:52 外れた2回
17:21 予測の結果:優勝確率と、いちばん起きやすい順位
■ 用語
・ベスト:その選手がそれまでの駅伝で走った区間記録のうち、いちばん速かった1本
・直近の1本:大会の前に最後に走った駅伝の区間記録/3か月以内:大会前3か月の駅伝(=10月の出雲)だけ
・順位相関:予想と実際の順位がぴったり同じなら1、まったく関係なければ0。1 −(6×順位のずれの2乗の合計)÷(校数×(校数²−1))。2024年は1 − 84÷990 = 0.92
・記録のない選手:チームのほかの選手の平均より0.5%遅いとして埋める(過去5年の全日本で、初めて駅伝を走った250人は同じチームの経験者よりまん中で0.54%遅かった。0.5〜1.5%のどれでも順位相関は0.70、0%だと0.66)
・×2.08(リーゲルの式):タイムは距離の1.06乗に比例する。距離2倍で2の1.06乗=2.085倍。5000m世界記録12:35.36×2.08=26:11、10000m世界記録は26:11.00
・いちばん起きやすい順位:1万回の中で各校が各順位になった割合から、確率の積がいちばん大きくなる並び方を選んだもの(関東15校)。1位中央(46%)、2位早稲田(27%)、3位國學院(18%)、4位青山学院(16%)、5位駒澤、6位順天堂、7位創価、8位帝京。3位より下はどの大学もその順位になる確率が2割未満
・0.43(出雲2026の57人):2人ずつ比べて、自己ベストの速いほうが出雲でも速かったのは1590組中1028組(65%)。でたらめなら50%
■ 結果(上位10校の順位相関)
ベスト 0.70/平均 0.64/新しいほど重く 0.61/1年以内 0.57/10か月以内 0.54/直近の1本 0.50/直前3か月(出雲) 0.42
ベストで予想した優勝校の的中:5回中3回(2021年・2025年は駒澤が予想を上回って優勝)
※走りの良さは、その区間を走った上位12校の走者のまん中のタイムからの差(%)。使ったのは、それぞれの大会より前の出雲・全日本・箱根(山の5・6区を除く)の区間記録です。2020年の出雲は中止。
※トラックの自己ベストは sat-ekiden.info の選手検索(PB更新日つき、10月27日取得)。出雲2026の関東の走者57人で確かめました。人数が少ないので、差の大きさは目安です。
※今年の優勝確率は、関東15校・10月27日時点(区間配置の発表前)、選手の力を自己ベストと区間記録の中でいちばん速い値にして1万回シミュレーションしたものです。
※レースの場面の2校の差は、見やすいように大きくして描いています。
※予想はデータの練習問題です。実際のレースの結果を保証するものではありません。
■ 主な参考
・全日本大学駅伝・出雲駅伝・箱根駅伝 各年の区間成績(駅伝リザルト、genkimanman.com)
・大学駅伝まったり検索(sat-ekiden.info)の選手の持ちタイム
・Riegel, P. S. (1981) Athletic Records and Human Endurance. American Scientist 69: 285–290(距離換算の式)
・世界記録(World Athletics):5000m・10000m ともジョシュア・チェプテゲイ(2020年)
■ 写真(Wikimedia Commons)
出雲大社 拝殿:Saigen Jiro / CC0、熱田神宮 西門の鳥居:Tomio344456 / CC BY-SA 4.0、伊勢神宮 宇治橋:Zairon / CC BY 4.0、箱根駅伝2026の沿道(3枚):Syced / CC0、陸上トラック:Santeri Viinamäki / CC BY-SA 4.0、第38回全日本大学駅伝 ゴール前(2006年):Tawashi / CC BY-SA 3.0(サムネイル)
3Dアイコンは自作です。
ナレーション:Gemini TTS(Kore)