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紙の上では100%。現実の検診では15.20%|ドパミンが減る前を当てられるか

発明発見ラボ ちょび研

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紙の上では100%。現実の検診では15.20%|ドパミンが減る前を当てられるか

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2026年の秋、ひとりの俳優に、ラスカー・ブルームバーグ公共サービス賞が贈られました。俳優のマイケル・J・フォックスさん。自らパーキンソン病を公表し、患者の声を代弁し、研究の基金を作った働きに対してです。 震えが出た時には、脳の細胞はもう失われている——長くそう言われてきました。では、震える前に、それもドパミンが減る前に見つけられるのか。10万人分のデータをAIに学ばせたら、できるのか。今回はそれを測りました。 ■ まず、お題の前提が動いていた 「震えが出た時点で脳細胞の60〜80%が失われている」という数字は、亡くなった方の脳を調べて出たものです。ところが生きている人を画像で測り直すと、発症6年未満で43.5%、発症1年未満で45.3%。著者らは、早期の例が手に入りにくいこと・死後の組織の変化・選ばれ方の偏りで、古い推計は大きく出ていたと書いています。 ■ 紙の上では、いまの手法でもう100%が出ている いま現場で使われている基準は、年齢で決まる出発点の確率に、サインごとの倍率を掛けていくだけです。睡眠中に暴れる人は130倍、匂いが分からない人は6.4倍、便秘は2.5倍。 ドパミンが減る前に見えるサインは8つ。その組み合わせ1,151通りを全部 数えると、80%の線に届く組が512〜867通りあり、最大は100%。いちばん強いサインを使わずに届く組も50〜203通りありました。 ■ なのに、現実では当たらない 10万人から「精密検査に回す1,000人」を選ばせる形で測りました。 ・段A(ドパミンが減る前・非ドパミン系の8サインだけ)… 床1.56%/現行手法15.20%/AIの手法18.71%/エンジン19.14%/天井21.44% ・段B(運動症状が出る前・10サイン全部)… 床2.13%/現行手法34.90%/AIの手法38.92%/エンジン39.92%/天井44.02% 9つの比べ方すべてで、95%の幅が0をまたぎませんでした。 ■ いちばん大事なところ 10万人のデータで埋まったのは、現場の道具から天井までの隙間のうち44.1〜56.2%。残りの正体は「学んだ集団と、測る集団が違う」ことでした。 データを集めれば縮むのは「倍率がその集団に合っていない」「サイン同士の重なりを無視している」の二つだけ。三つ目は、同じ集団からいくら集めても縮みません。 ■ 正直に書いておくこと ・結果は模型(計算機の上で作った10万人)で測ったもので、実在の患者データではありません ・動物実験はしていません。診断・治療・検査の助言もしていません ・使ったデータは商用で使えるものだけです(PPMI は規約により使っていません) ・封の前に書いた見込みは13/15件 当たりました。外れた2件も本編でそのまま話しています ■ 使った一次情報 ・Lasker Foundation. 2026 Lasker~Bloomberg Public Service Award — Michael J. Fox. 2026-09-09 発表。授賞式 2026-09-17 ニューヨーク。賞金 25万ドル。 https://laskerfoundation.org/winners/ ・Berg D, Postuma RB, Adler CH, et al. MDS research criteria for prodromal Parkinson's disease. Mov Disord. 2015;30(12):1600-1611. doi:10.1002/mds.26431 ・Heinzel S, Berg D, Gasser T, Chen H, Yao C, Postuma RB; MDS Task Force on the Definition of Parkinson's Disease. Update of the MDS research criteria for prodromal Parkinson's disease. Mov Disord. 2019;34(10):1464-1470. doi:10.1002/mds.27802 ・線条体のドパミンの減りは、画像研究をまとめると発症6年未満で対側 43.5%・同側 36.0%、発症1年未満の PPMI コホートで 45.3%。剖検由来の 50〜80% という推計は、早期例の入手しにくさ・死後の組織変化・選択バイアスで過大になっていると著者らは書いている。 PMC10105104 ・PPMI Data Use Agreement。目的を『科学的調査・教育・臨床研究の計画』に限り、それ以外への開示を禁じている。生体試料の規約は『利益を目的とした移転の禁止』を明記。 https://www.ppmi-info.org/sites/defau... ショート版:   • 紙の上では100%、現実では15.20%   発明発見エンジン「Roboken」(法人限定)と、発明発見代行「シンギュラリティ・ヴァンガード」をやっています。ご興味があればご連絡ください。 面白いと思っていただけたら、チャンネル登録と高評価をお願いします。 #発明 #発見 #研究開発 #パーキンソン病 #早期発見 #AI #ちょび研