【和楽器ロック】千鳥居 夜凪ルイ
夜凪ルイ - Yonagi Rui -
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【和楽器ロック】千鳥居 夜凪ルイ
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夜凪ルイ - Yonagi Rui -
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朱に染まる 黄昏の径
鈴の音ひとつ 鳥居をくぐる
境界を越えたなら——
もう此処は 現世ではない
風が止んだ 逢魔が刻
苔むす石段 影ひとつ
果てもなく続く 朱の回廊
狐火だけが 道を照らす
一つくぐれば 風が消え
二つくぐれば 声が消え
三つくぐれば いつの日か
私の名前まで 消えてゆく
千本鳥居 朱の迷宮
くぐれ くぐれ 夜の果てまで
この世とあの世の境さえ
今宵 静かに溶けてゆく
戻れないなら それでいい
狐火よ どうか導いて
魂さえも 朱に染めて
千本目の鳥居が——いま、ひらく
鈴の音ひとつ 振り返る
そこに私の影はない
月だけ浮かぶ 水鏡
知らない私が 笑ってる
百を越えれば 夢が消え
五百を越えれば 過去が消え
千を越えた その先で
私は誰に 生まれ変わる?
千本鳥居 朱の彼方
越えろ 越えろ 夜明けの先へ
現世に残した悲しみも
今宵 すべてを解き放て
失うことを 恐れない
終わりは始まりに変わるから
名前も 過去も 脱ぎ捨てて
千本目の鳥居を——いま、越える
からん……
鈴の音ひとつ
千の朱色に 朝日が差して
石段に残る ひとつの足跡
それがこちらへ向かうのか
向こうへ向かうのか——
誰も知らない。