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【統合失調症】統合失調症の回復期の症状5つ【精神科医が10.5分で説明】社会復帰|再発|葛藤

こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】

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【統合失調症】統合失調症の回復期の症状5つ【精神科医が10.5分で説明】社会復帰|再発|葛藤

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0:00 (1)はじめに 0:24 (2)統合失調症と回復期 2:04 (3)統合失調症の回復期の症状5つ 2:13 ①認知機能障害 3:11 ②陰性症状 4:31 ③再発リスク 5:54 ④服薬への葛藤 7:35 ⑤人生への葛藤 9:45 (4)まとめ 統合失調症では、治療がうまくいくと急性期から休養期を経て回復期に移行し、社会復帰も想定されます。一方で服薬を続けても再発のリスクは残り、治療や人生への葛藤が生じる時期でもあります。 「統合失調症の回復期の症状5つ」について、精神科医が10.5分で説明しています。 出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長) こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com チャンネル登録お願いします    / こころ診療所チャンネル   ↓↓内容の詳細は下記になります。 (1)はじめに 統合失調症は治療により改善する精神疾患です。安定が続けば社会復帰も見えてきますが、その時期特有の様々な葛藤も実際に存在します。今回は、統合失調症の回復期に見られる5つの主な症状について詳しく見ていきます。 まず、統合失調症と回復期について簡単に説明しましょう。回復期とは、社会復帰を目指すものの、再発のリスクが残る時期を指します。統合失調症は、悪化したときには妄想などが目立つ脳の不調であり、脳内でドーパミンの働きが過剰になることが主な背景とされています。 統合失調症の主な症状は以下の3つに分類されます: 1. 陽性症状:幻聴や妄想など、急性期で特に目立つ症状 2. 陰性症状:改善後に目立つ意欲の低下等の症状 3. 認知機能障害:改善後に目立つようになる思考力など脳の認知機能の障害 統合失調症の病期は一般的に4段階に分けられます: 1. 前駆期:不調の前触れの時期 2. 急性期:幻聴や妄想など、不調と混乱が強い時期 3. 休養期:精神状態は安定するが、陰性症状が目立ち生活に困難が強い状況 4. 回復期:一定の改善が見られ、再発予防を続けつつ社会復帰を目指す時期 (2)統合失調症の回復期について 回復期は、治療で安定した後、徐々にリハビリを行い、生活への支障が減った時期を指します。以前と近い活動もだんだんできるようになり、社会復帰も見えてくる時期です。一方で、再発のリスクはまだ残っており、治療は長期間続ける必要があるなど、様々な葛藤が出やすい時期でもあります。 (3)統合失調症の回復期の症状5つ ①認知機能障害 認知機能障害は、統合失調症の症状の一つで、記憶、思考、作業処理など脳の認知機能の障害を指します。この症状は急性期や休養期から存在しますが、他の症状(陽性症状や陰性症状)が改善してきた回復期により目立つようになります。 認知機能障害の影響: 日常の様々なことをスムーズに考えて実行することが難しくなる 考えが以前より深まりにくくなり、対話や仕事などの実践に悪影響が出る場合がある 以前の自分とのギャップを実感しやすく、落ち込みや葛藤が生じる場合がある ②陰性症状 陰性症状は、意欲や感情など本来あるはずのものが失われていく症状です。回復期には改善しているものの、一部残っており生活に影響を与えます。 陰性症状の影響: 新しいことへの興味や意欲が出にくい 人との関わりが難しくなり、孤立しやすくなる 日常生活が大きな負担となり、再発リスクが高まったり新しいことに挑戦しづらくなったりする また、時にうつ症状を合併することもあります。この場合、うつ病に準じた治療を行うことが多いですが、抗うつ薬の使用については再発リスクなども考慮し、慎重に検討する必要があります。 ③再発リスク 統合失調症では、安定した後も再発のリスクが残ることに注意が必要です。再発リスクを減らすために抗精神病薬の服用継続は必要ですが、それでもなお再発する危険は残ります。 社会復帰と再発リスク: 現在では以前よりも統合失調症の予後は改善し、社会復帰できるケースも多くなっている 社会復帰に伴うストレス負荷の増加による再発リスクには注意が必要 「再発しない範囲での社会復帰」を目指し、負荷のバランスを個別に模索することが重要 再発リスクを減らすために大事なこと: 1. 抗精神病薬の服薬継続 2. 生活リズムや生活習慣の安定 3. ストレスや疲労への対策 4. 再発の前触れ(不眠など)への早期対応 ④服薬への葛藤 統合失調症では、再発予防のため安定した後も服薬を続ける必要があります。しかし、回復期においては服薬を続けることに葛藤が生じやすくなります。 服薬の葛藤が強まる背景: 急性期ほど効果を実感しにくい 副作用をより実感しやすくなる 服薬継続が慢性疾患であることを意識させる 周囲からの精神疾患や服薬への偏見 対策: 服薬の意義を再確認する 統合失調症があることと改善、そして限界があることを整理して受け入れる 服薬も含めて病気との付き合い方の軸を定め、偏見に動じないようにする ⑤人生への葛藤 回復期になると、人生の変化への葛藤が生じることが少なくありません。統合失調症になる前の状態に完全に戻ることは難しく、その中でどう折り合いをつけていくかが重要になります。 統合失調症による不可逆的な変化: 服薬継続の必要性と再発リスクの存在 陰性症状や認知機能障害の残存 偏見による人間関係の再構築の必要性 人生設計の変更 対策: 「今だからできること」を大切にする 自分がどう生きるかの「軸」を明確にする リカバリーの考え方を取り入れる:統合失調症という病気を持ちつつも、自分の人生を主体的に生きていく (4)まとめ 統合失調症の回復期では、症状は安定し社会復帰等を目指すことができます。しかし、残存する症状や様々な葛藤も存在します。回復期に目立つ5つの主な症状・課題は、認知機能障害、陰性症状、再発リスク、服薬への葛藤、人生への葛藤です。 発症前の状態に完全に戻ることはできませんが、発症したからこそ見えてきたこともあります。それらを土台として、自分のこれからの人生を生きるための「軸」を明確にしていくことが、回復にとって重要です。統合失調症と共に生きながら、自分らしい人生を歩んでいくことが、真の回復への道となるでしょう。 こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station) 府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695) #統合失調症 #回復期 #社会復帰  #再発  #精神科医  【監修者】 医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎 精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医) 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。