実は、本当だった古代人の言い伝え
先祖のしわざ
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実は、本当だった古代人の言い伝え
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先祖のしわざ
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アメリカ・オレゴン州の山の上に、深い青をたたえた湖があります。7700年ほど前、ここにはもっと高い火山がありました。その山が崩れて湖ができた話を、土地の人々は語り継いできました。
物語は、何年まで本当のことを覚えていられるのでしょうか。
岩手県の石碑、インドネシアの島の子守歌、長野県の言い習わし、カナダの海辺の語り、カメルーンの湖の言い伝え、和歌山県の稲むらの火。
いつ起きたかが分かっている災害の記憶を、短いものから順に並べていくと、長くもった物語には共通点が見えてきます。
何が起きたか、なぜ起きたかという部分は、語り手が代わるたびに変わっていきました。
それでも、どう逃げるかという部分だけは、ほとんど形を変えずに手渡されてきました。
【目次】
0:00 山が消えた湖と、7700年の問い
1:38 此処より下に家を建てるな 姉吉の石碑と三陸
3:49 島の子守歌スモンと、97年後の朝
6:26 白い雨が降るとぬける 南木曽の蛇抜け
7:59 揺れのない津波と、ある夜の村
11:27 歩いて渡れた川と、眠る谷の湖
15:16 稲むらの火の、物語にない続き
17:23 7700年前、3万7000年前へ
21:17 残ったのは逃げ方
【参考資料】
・内閣府 災害教訓の継承に関する専門調査会 報告書(1896 明治三陸地震津波 / 1933 昭和三陸地震津波 / 1854 安政南海地震)
・国土交通省 東北地方整備局「津波石碑に関する調査」/ 国土地理院「自然災害伝承碑」
・宮古市 東日本大震災アーカイブ / 岩手県 東日本大震災津波アーカイブ
・山口弥一郎『津浪と村』(1943)
・McAdoo, B. G. et al. (2006) Smong: How an oral history saved thousands on Indonesia's Simeulue Island during the December 2004 and March 2005 tsunamis. Earthquake Spectra 22(S3)
・Sutton, S. A. et al. (2020)(シムルエ島のスモンの伝わり方に関する研究)/ Rahman, A. et al. (2017, 2018)/ UNISDR (2008) Indigenous Knowledge for Disaster Risk Reduction
・中矢ほか(2010)(南木曽町の蛇抜けの言い習わしの調査)/ 気象庁「雨の強さと降り方」
・Satake, K. et al. (1996) Time and size of a giant earthquake in Cascadia inferred from Japanese tsunami records of January 1700. Nature 379
・Atwater, B. F. et al. (2005) The Orphan Tsunami of 1700. USGS Professional Paper 1707
・Jacoby, G. C. et al. (1997) Geology / Yamaguchi, D. K. et al. (1997) Nature(年輪による年代の決定)
・Ludwin, R. S. et al. (2005) Dating the 1700 Cascadia earthquake: great coastal earthquakes in Native stories. Seismological Research Letters 76(2)
・Huu-ay-aht First Nations の公開資料 / Arima, E. et al. (1991)
・Lee, D. & Frost, J. H. (1844) Ten Years in Oregon / ルイスとクラーク探検隊の日誌(ネブラスカ大学版)
・Reynolds, N. et al. (2022) Quaternary Research(ボンネビル地すべりの年代)/ USGS SIM 3358
・Kling, G. W. et al. (1987) The 1986 Lake Nyos gas disaster in Cameroon, West Africa. Science 236 / Kling, G. W. et al. (2005)
・Shanklin, E. (1989) Exploding lakes and maleficent water in Grassfields legends and myth. Journal of Volcanology and Geothermal Research 39
・Hearn, L. (1897) A Living God. Gleanings in Buddha-Fields / 広川町「広村堤防」の資料 / 『安政聞録』(1857)
・USGS・米国国立公園局(クレーターレイク)/ Bacon, C. R. & Lanphere, M. A. (2006) / Clark, E. E. (1953) Indian Legends of the Pacific Northwest
・オレゴン大学 自然文化史博物館(フォートロック洞窟のサンダル)/ Arnold, J. R. & Libby, W. F. (1951)
・Hamacher, D. W. & Goldsmith, J. (2013) Aboriginal oral traditions of Australian impact craters. Journal of Astronomical History and Heritage 16(3)
・Matchan, E. L. et al. (2020) Early human occupation of southeastern Australia. Geology 48 / Gunditj Mirring Traditional Owners Aboriginal Corporation の公開資料
・女川町「女川いのちの石碑」に関する報道と公開資料
※ 年代や人数は、資料によって幅があります。ニオス湖の死者は「1700人を超える」、シムルエ島の津波の死者は「地元の集計で7人」(別の数え方もあります)と紹介しています。
※ 姉吉の石碑の前で2011年の津波が止まった位置は、資料によって数値が異なるため「数十メートル手前」としています。
※ クラマス、ヘンベリー、ブッジ・ビムの言い伝えが、実際に噴火や落下を見た人の記憶から生まれたものかどうかは、確かめられていません。
※ 「物語は、出来事の中身を忘れても、逃げ方だけは覚えていた」は、この動画で紹介した事例を比べての整理であり、特定の研究者の説の引用ではありません。
※ 先住民の人々の言い伝えは、記録された言葉の範囲で紹介しています。儀礼や聖なるものは描いていません。
※ 映像はすべて解説のための再現です。災害の場面は、人が亡くなる描写を避けて表現しています。
※ 地震や津波への備えは、お住まいの自治体や気象庁の最新の情報をご確認ください。
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