【熊本地震】「わざとずれる設計?」SNSで話題の高速道路”大きな段差” 現場に入った専門家に真相を聞くと…想定外の事態が明らかに
RKB毎日放送NEWS
0:00 / 0:00
【熊本地震】「わざとずれる設計?」SNSで話題の高速道路”大きな段差” 現場に入った専門家に真相を聞くと…想定外の事態が明らかに
815 123 просмотра · 3 недели назад
RKB毎日放送NEWS
132 тыс. подписчиков
815 123 просмотра · 3 недели назад
今回の熊本地震では九州の交通網も大きな打撃を受けました。南北を結ぶ大動脈である九州自動車道などで大規模な被害が発生し、いまも通行止めが続いています。
なぜ、これほど損壊したのか。被災直後に現場へ入った専門家が指摘したのは、これまでの耐震設計の“想定を超える”事態でした。
阪神・淡路の教訓「落橋防止装置」破損の衝撃
九州の南北を結ぶ八代ジャンクション。NEXCO西日本によると、熊本地震の影響で、付近の3つの橋で損傷が確認されました。九州道の川田橋。路面が大きく波打っています。同じく九州道の片野川橋は、路面に段差ができ、そして、南九州道の妙見第一橋。橋の連結部分ががくんと落ちています。地震による高速道路の被害といえば、31年前に起きた阪神・淡路大震災で、高速道路の高架が倒れ甚大な被害が出ました。この地震をきっかけに、橋のつなぎ目には橋桁が落ちるのを防ぐ「落橋防止装置」の普及が進みました。九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授
「ここに見えているものが落橋防止装置で、普段はこの水色の道路部分と、この緑色の道路部分をつないでいる。横方向のずれを抑制して、落ちることを防いでいる」
こう話すのは、九州大学で橋の耐震を研究する梶田幸秀教授です。
NEXCO西日本によると、損傷した3つの橋すべてに落橋防止装置が備えられていました。しかし、妙見第一橋を見てみると、落橋防止装置は破損した状態に。九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授
「落橋防止があろうがなかろうが、ここの被害だけに着目すれば、ほぼ(被害は)変わらなかったと思います」
路面の段差生んだ”想定外”の「断層変異」
梶田教授は地震の翌日に妙見第一橋を視察し、ある光景を目にします。九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授
「道路路面とこちらの道路路面で大きく鉛直方向にずれがあります。この道を奥に行くと、このような段差が見える状況。ちょうど橋の下を断層のずれが走っている。ここの地面が下がった分だけここも一緒に下がっている」断層のずれは、住宅のわきを通り、畑を横切って橋の真下へと続いていました。
この断層の正体は、北東から南西へ約21キロ続く「日奈久断層」です。この断層は右横にずれる断層。中央線が互いに右にずれているのが分かります。また、この付近では片側が下がるため、この変位が橋脚間の距離に変化を生み、橋桁はずり落ち、約1.5メートルの段差ができたとみられています。九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授
「(1998年の開通当時)、断層変位を考慮して設計しなさいという思想は、まだないんですよね。揺れだけだと、ここまでひどくはならないはずです」
設計の新たな課題と復旧の壁
活断層が集まる九州の中央部。南北を一本で結ぶ道路を通そうとすれば、どこかで断層と交差するため、避けて通ることはできません。
九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授
「今後はやっぱり、断層変位が想定される場所においては、万が一断層変位が起きた時に、どうやって落橋を防ぐかという対策を講じていくことになる」
気になるのはいつ復旧するのか。梶田教授は一番損傷がひどかった妙見第一橋は地面そのものがずれているため、早期の復旧は難しいのではないかとみています。九州大学・地震工学研究室 梶田幸秀教授
「ここからは個人的な見解です。単純に持ち上げるだけだと、今度ここ(横の橋脚)に負担が来るので、多分切断されて架け替えじゃないかと。それこそ数か月、年をまたぐ可能性は大いにあると思います」
通行止め解除の見通しは
NEXCO西日本は4日、通行止め解除の見通しを発表しました。
九州道の松橋インターからえびのインター、南九州道の八代南インターから田浦インターについては、いずれも上下線で8月後半から通行ができる見込みだということです。
なお、妙見第一橋を通る八代ジャンクションから八代南インター間については通行できる見込みはたっていないとしています。
迂回ルートは距離・所要時間が約2倍に
九州道松橋インターからえびのインターまで通行止めになっている今、鹿児島までトラックなどの大型車で向かう場合、どうなるのでしょうか。
これまでは、福岡インターから鹿児島インターまで距離はおよそ280キロで所要時間は3時間ほど、料金は1万300円でした。
一方、迂回ルートでは福岡インターから鳥栖ジャンクションを経由して大分道に入り、東九州道、宮崎道を通って九州道に戻ります。
距離はおよそ502キロ、所要時間は6時間半ほど、料金は1万7170円です。
2倍以上の時間がかかり、料金も1.7倍ほどに増える計算です。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/...