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「死を怖がるのは、知ったかぶりだ」|七十歳のソクラテスが最後に語った、善く生きるということ|ソクラテスの生涯

だるま思考

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「死を怖がるのは、知ったかぶりだ」|七十歳のソクラテスが最後に語った、善く生きるということ|ソクラテスの生涯

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だるま思考
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ソクラテスの生涯|七十歳で死刑を言い渡された哲学者は、法廷でこう語りました。死を恐れるのは、賢くもないのに賢いと思い込むことだ、と。一冊の本も書かず、アテナイの街角で問い続けたソクラテスの生涯を、静かにたどる約59分の朗読です。 紀元前469年ごろ、アテナイの石工の父と、産婆の母のもとに生まれたソクラテス。父の仕事を手伝いながら自然哲学を学びますが、星や大地の理を知っても、人がどう生きるべきかには答えが出ませんでした。ペロポネソス戦争では重装歩兵として戦い、雪の上を裸足で歩き、仲間の命を救っています。 「ソクラテスより賢い者はいない」というデルポイの神託を確かめるため、彼は政治家・詩人・職人に問いを重ね、自分はただ「知らないことを知っているとは思っていない」だけだと気づきます。金を取らずに若者と語り合い、妻クサンティッペと子どもたちを抱えて貧しく暮らしました。民会でも三十人政権のもとでも、不正な命令には一人で逆らいます。 紀元前399年、「神々を認めず、若者を堕落させた」と訴えられ、死刑の判決を受けました。友クリトンの脱獄の勧めを断り、ただ生き長らえるのではなく善く生きることが大切だと語って、毒人参の杯を静かに飲み干します。その言葉は弟子プラトンの手で残り、西洋哲学の出発点になりました。 ■ 動画に出てくるソクラテスの言葉 ・吟味されない生に、生きる価値はない(プラトン『ソクラテスの弁明』) ・死を恐れるのは、賢くもないのに賢いと思い込むことにほかならない(同) ・死ぬのは私、生きるのはあなたがた。どちらが良い道であるかは、神のほかには誰も知りません(同) ・大切なのは、ただ生きることではなく、善く生きることだ(プラトン『クリトン』) ・クリトン、アスクレピオスに雄鶏を一羽借りている。返しておいてくれ(プラトン『パイドン』) ■ 主な参考文献 ・プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(久保勉 訳、岩波文庫) ・プラトン『パイドン』(岩田靖夫 訳、岩波文庫) ・クセノポン『ソクラテスの思い出』(佐々木理 訳、岩波文庫) ・ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』(加来彰俊 訳、岩波文庫) ・田中美知太郎『ソクラテス』(岩波新書) ※画像はすべて生成画像によるイメージです。実在の絵画・写真ではありません。 ※サムネイルとタイトルの言葉は『ソクラテスの弁明』の一節を短く言い換えたものです。ソクラテスは著作を残しておらず、言葉はプラトンやクセノポンが伝えたものです。生年や細かな出来事には諸説があります。会話の一部は史料をもとにした語りの再構成を含みます。 ―――――― 00:00 毒の杯と、二千四百年の問い 02:45 石工の槌と、産婆の手 07:45 アナクサゴラスの本と、満たされない問い 12:36 雪の上の裸足 ―― ポテイダイアとデリオン 17:40 デルポイの神託 ―― 「ソクラテスより賢い者はいない」 22:50 アゴラの問答と、魂のお産 27:43 劇場の笑いものと、離れていく弟子 34:13 一人だけの反対 ―― アルギヌサイと三十人政権 39:05 告発状 ―― 「神々を認めず、若者を堕落させた」 45:08 迎賓館の食事と、死刑の宣告 51:01 クリトンの夜明けと、最後の杯 56:43 書かなかった男の言葉