【怪談人情喜劇】馬鹿息子の恋が招いた恐ろしい結末|山本周五郎『幽霊奴の助太刀』【朗読】ナレーター七味春五郎
七味春五郎の音本 〜人情朗読 山本周五郎 他
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【怪談人情喜劇】馬鹿息子の恋が招いた恐ろしい結末|山本周五郎『幽霊奴の助太刀』【朗読】ナレーター七味春五郎
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七味春五郎の音本 〜人情朗読 山本周五郎 他
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📕あらすじ
五月雨の降る松井田宿。旅籠「上州屋」に、若い娘と病身の男が長く逗留していた。
宿の息子・与太郎は、その娘にすっかり惚れ込み、嫁にしたいと言い出す。やがて連れの男・三平が病死し、娘は旅先でひとり取り残されてしまう。
貧しい旅人と思い込んだ宿の主人・与平次は、娘を追い出そうとする。ところが娘が取り出したのは、二百両を下らぬ大金だった。
態度を一変させる与平次。奇妙な恋文を書き、執拗に娘へ迫る与太郎。
そして初七日の夜。
墓場から、亡くなった三平らしき人影が娘を呼ぶ。
それは恐ろしい幽霊なのか、それとも――。
死してなお主人を守ろうとする忠義と、生きた人間の欲が交錯する、滑稽味と怪談味を併せ持った一篇。
📕登場人物一覧
お竹
江戸から旅をしている若い女性。実は武家の娘で、父を討った仇敵を探す旅の途中にある。身なりは質素だが、気丈で品があり、多額の路銀を持っている。
三平
お竹に仕える若党。旅の途中で病に倒れ、松井田宿の上州屋で亡くなる。死後もなお、お竹を守ろうとする忠義者。
与太郎
上州屋の一人息子。十九歳の大柄な青年。少し間の抜けたところがあり、お竹に一目惚れする。純朴さを見せる一方、思い通りにならないと危うい言動も見せる。
与平次
旅籠・上州屋の主人で、与太郎の父。息子への愛情は深いが、金に目がくらむ一面を持つ。お竹の持つ大金を知ったことで態度を大きく変える。
作蔵
与太郎と親しい馬方。与太郎に恋文を書くことを勧め、「虫づくし」の珍妙な附文を考える。
旅僧
初七日に上州屋へ泊まり合わせた僧。お竹から与太郎のことを相談され、もしもの際には助けると約束する。終盤で重要な役割を果たす。
お直婆さん
上州屋が忙しい時に手伝いに来る近所の百姓の老女。三平の死を与平次たちに知らせる。
宗五郎
お竹の弟。作中には直接登場しないが、お竹が夜の人影を見た際、一瞬「弟が迎えに来たのか」と考える。
📕用語集
木賃宿(きちんやど)
宿泊客が米などを持参し、炊事の薪代などを払って泊まる簡素な宿。のちには安宿一般を指すこともある。
旅籠(はたご)
江戸時代の宿場で、旅人を泊め食事を提供した宿。
松井田宿(まついだじゅく)
物語の舞台となる宿場。
卵塔場(らんとうば)
墓地。特に僧侶の墓に多い卵形の墓塔「卵塔」が並ぶ場所を指す。
初七日(しょなのか)
人が亡くなって七日目に行う供養。
四十九日(しじゅうくにち)
死後四十九日目の法要。仏教では、この期間を死者の重要な節目とする。
附文(つけぶみ)
恋文。人に託したり、相手の持ち物へ忍ばせたりして渡す手紙。
虫づくし
虫の名前や虫に関係する言葉を次々に取り込んだ言葉遊び。与太郎の恋文に使われる。
胴巻(どうまき)
金銭や貴重品を入れ、腹や胴の周囲に巻いて携帯する袋。
小判(こばん)
江戸時代に用いられた金貨。
回向(えこう)
読経などの功徳を死者へ向け、冥福を祈ること。
如意(にょい)
僧侶が持つ仏具。作中では旅僧が護身にも使う。
仇討(あだうち)
親族や主君を殺した相手を討って仇を報いること。
■青空文庫、山本周五郎作品他、著作権きれた文芸多数
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