あのカセットが、二人をここまで連れてきた。|渡せなかったカセット【CITY POP】|Album 12 Finale
Neon Signal FM
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あのカセットが、二人をここまで連れてきた。|渡せなかったカセット【CITY POP】|Album 12 Finale
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1989年。
すべては、
一本の取り違えたカセットから始まった。
午前0時のラジオ。
偶然残っていた彼女の声。
テープの最後に、
知らない誰かが残した返事。
SIDE AからSIDE Bへ。
好きな曲を交換して、
声を覚えて、
顔を知る前に、
少しずつ相手を好きになった。
そして今夜——
もうイヤホン越しではない。
もう空っぽの助手席でもない。
彼女は、
本当に彼の隣に座っている。
彼がカセットをデッキに入れる。
カチッ。
流れてきたのは、
すべての始まりになった、あの曲。
「覚えてる?」
「もちろん。」
📼 Album 12「午前零時のカセット」
Finale — 渡せなかったカセット
かつて、
誰かに渡せなかった想いを歌った一曲。
でも今回は違う。
届かなかったはずの歌が、
一本のカセットを遠回りして——
とうとう、
二人に届いた。
顔を知る前に、声を好きになった。
そして最後に残ったのは、
二人が最初から好きだった、
同じ一曲。
1989年、あの頃のカセット。
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