ティラノサウルスに生まれたら|猫の大きさから森の王になるまでの一生
生まれたら図鑑
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ティラノサウルスに生まれたら|猫の大きさから森の王になるまでの一生
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あなたはティラノサウルスです。猫くらいの大きさで生まれ、12メートルの大人になるまでに、危ない山が2つあります。ティラノサウルスの卵はまだ1つも見つかっていませんが、2026年に報告された生まれて間もない骨や、40歳近くまで育ったという2026年の新しい説まで、化石から分かってきたことを「あなたの目」でたどります。
▼チャプター
0:00 冒頭
0:37 第1章 生まれる日
1:47 第2章 最初の2年
3:10 第3章 子ども時代
4:48 第4章 大きくなる
5:58 第5章 森の王
7:55 第6章 2つ目の山
9:45 第7章 最後の日
10:47 締め
▼この動画について
・数字の多くは、化石からの推定です。研究によって幅があるものは、幅で言っています。
・想像の場面には、画面のすみに「想像」と出しています。化石や博物館の話には出していません。
・絵と実写ふうの映像は、AIで作りました。実在の映像ではありません。声もAIの読み上げです。
・第4章の成長のグラフは模式図です。2004年の説(Erickson ほか。急に大きくなり、28歳のスーで約5,650kg)と、2026年の説(Woodward ほか。40歳近くまでゆっくり育ち、約8トン)の言い方に合わせて描いたもので、論文の数字を写したものではありません。
・「山手線の内側」は約63平方キロとして比べています。
▼補足(本編で言い切らなかったこと)
・親の世話:今の鳥やワニには子を守る親が多いので、守ったと考える研究者がいます。卵の数が多いことから、世話はあっても軽めだったという見方もあります。
・生まれて間もない足の骨の内部に、すでに歩いたり走ったりしていたとみられる痕があります(Longrich ほか 2026)。
・ナノティラヌス:2025年の研究が、これまで「10代のティラノサウルス」とされてきた化石のいくつかを、ナノティラヌスという別の恐竜としました(Zanno & Napoli 2025)。2026年の Woodward ほかの研究も、ジェーンとピーティという2つの化石は自分たちの成長の計算に合わないとしています。
・両目で同時に見える範囲(約55度)は頭の骨の形からの推定で、止まった獲物が見えたかどうかを直接示すものではありません。
・かむ力の下限は Gignac & Erickson 2017、上限は Bates & Falkingham 2012 の後ろの歯の値です。
・速さは Sellers ほか 2017 のコンピューターの計算(最高で秒速約7.7m)。古い計算にはもっと速い値もあります。歩く速さは、しっぽの揺れからの計算で時速約4.6km、2026年に報告された足あとから時速5.6〜7.2km。
・アルバートサウルスの死ぬ割合の数字は、ティラノサウルス自身の数字ではありません(近い仲間の化石から)。
・スーは右の肩と腕も痛めていました。左の脚の骨は太く変形していて、骨の感染症だった可能性があります。
・スーのあごの穴は、2009年に「寄生虫の感染で餓死した」という説が出ましたが、2022年の再検討で感染ではなさそうとされ、死因でもないとされました。穴ができた理由は分かっていません。
・スーの年齢は2004年に28歳とされ、のちに約33歳に見直されました。
・化石が示すのは、かまれた傷が治った跡までです。争いの理由や、狩りの成功率は分かっていません。
・18歳前後で死んだ1頭(B-rex)の太ももの骨に、卵を作る時期の鳥と同じ骨の層があり、メスとみられています。
・大人まで育ったティラノサウルスは全部で約25億頭(1億4千万〜420億頭の幅)、同じ時代に約2万頭、種として約250万年続いたと見積もられています(Marshall ほか 2021)。「8千万頭に1頭」も、この見積もりからです。
・小惑星の衝突のあと、北アメリカで何が起き、ティラノサウルスが何日・何年でいなくなったのかを直接示す化石はありません。
▼出典(おもなもの)
【生まれる日・赤ちゃん】
・Longrich ほか 2026, Biology 15(13):1090(生まれて間もない骨。報道で確認)
https://www.mdpi.com/2079-7737/15/13/...
https://phys.org/news/2026-07-rex-bab...
・Funston ほか 2021, Canadian Journal of Earth Sciences 58(9)(近い仲間の胎児の化石)
https://www.sci.news/paleontology/tyr...
・National Geographic 2020(胎児が入っていた卵の大きさの推定)
https://www.nationalgeographic.com/sc...
・Hutchinson ほか 2011, PLoS ONE(体重のモデル)
https://journals.plos.org/plosone/art...
【育ち方・生き残り】
・Erickson ほか 2004, Nature 430(2004年の成長の説、2歳で約30kg)
https://www.sciencenews.org/?p=36891
・Woodward, Myhrvold, Horner ほか 2026, PeerJ 14:e20469(2026年の成長の説)
https://www.sci.news/paleontology/tyr...
・Erickson ほか 2006, Science 313(アルバートサウルスの生き残り)
https://www.sciencedaily.com/releases...
・Schroeder, Lyons & Smith 2021, Science 371(大型肉食恐竜の子どもと「空いた席」)
https://www.sciencedaily.com/releases...
・Zanno & Napoli 2025, Nature(ナノティラヌス)
https://www.nationalgeographic.com/sc...
・Dececchi ほか 2020, PLoS ONE(子どもの脚と走り)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles...
・Bell ほか 2017, Biology Letters(皮膚とうろこ)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles...
【大人・狩り・速さ】
・Bates & Falkingham 2012, Biology Letters(かむ力)
https://doi.org/10.1098/rsbl.2012.0056
・Gignac & Erickson 2017, Scientific Reports(かむ力)
https://doi.org/10.1038/s41598-017-02...
・DePalma ほか 2013, PNAS(エドモントサウルスの尾に刺さった歯)
https://doi.org/10.1073/pnas.1216534110
・National Geographic 2013(狩りか死肉あさりか)
https://www.nationalgeographic.com/sc...
・Stevens 2006, Journal of Vertebrate Paleontology(両目で見える範囲)
・Sellers ほか 2017, PeerJ 5:e3420(走る速さ)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles...
・van Bijlert ほか 2021, Royal Society Open Science(歩く速さ)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles...
・Falkingham ほか 2026, Journal of Vertebrate Paleontology(大人の足あと)
https://newsroom.taylorandfrancisgrou...
・Marshall ほか 2021, Science(頭数の見積もり)
http://news.berkeley.edu/2021/04/15/h...
【けが・スー・繁殖】
・Tanke & Currie 1998(ティラノサウルスの仲間の頭のかみ傷)
・Field Museum 2022(スーのあごの穴の再検討、年齢の見直し)
https://www.fieldmuseum.org/about/pre...
・Wolff ほか 2009, PLoS ONE(あごの穴の2009年の説)
https://doi.org/10.1371/journal.pone....
・スーのけが(Rothschild ほか 2001、Hamm ほか 2020)は Wikipedia の項で確認
https://en.wikipedia.org/wiki/Sue_(di...)
・Schweitzer ほか 2005, Science/Lee & Werning 2008, PNAS(B-rex の骨の層、繁殖の年齢)
【森と最後】
・ヘルクリーク層の気候・植物・恐竜の割合(Johnson 2002、Horner ほか 2011)は Wikipedia の項で確認
https://en.wikipedia.org/wiki/Hell_Cr...
・衝突のあとの北アメリカの熱と火事の見方
https://www.sci.news/paleontology/chi...
#ティラノサウルス #恐竜 #古生物 #化石