女流棋界の頂点を争う二人が、開幕から壮絶な死闘を繰り広げていました
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女流棋界の頂点を争う二人が、開幕から壮絶な死闘を繰り広げていました
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現在、大詰めを迎えているのが、女流棋戦の最高峰、ヒューリック杯第6期白玲戦七番勝負。
タイトルを守る西山朋佳白玲と、挑戦者・福間香奈女流四冠。
女流棋界を代表する二人による、まさに頂上決戦です。
9月26日の第4局を終えた時点で、戦況は大きく動きました。
西山さんが3勝1敗とリード。
そして次の第5局で勝利すれば、白玲獲得は通算5期。
「クイーン白玲」の称号に手が届くのです。
さらに西山さんには、もう一つ大きな歴史的な可能性があります。
昨年6月の日本将棋連盟総会の決議によって、フリークラス編入という形で、女性初の棋士となる権利を持っているのです。
そんな西山さんと激突する福間さんも、決して簡単には引き下がりません。
二人の戦いは、第1局からすでに異次元の激しさでした。
8月22日、千葉県浦安市で行われた開幕戦。
先手を握ったのは福間さん。
持ち時間は、それぞれ4時間です。
戦型は福間さんが居飛車、西山さんが向かい飛車。
しかし西山さんは序盤、飛車を2筋から3筋、そして再び2筋へと動かします。
後手番に加え、2手損となる苦しいスタート。
そこを福間さんは見逃しません。
先手の利を生かして攻め込み、角を取る展開へ。
さらに二枚角で厳しく攻め立て、西山さんを追い詰めていきます。
誰もが、福間さんがこのまま押し切るのではないか――。
そう思わせる局面でした。
ところが、ここで西山さんが驚きの一手を放ちます。
竜を使い、福間さんの玉へ一気に迫ったのです。
苦しい状況でも勝負を諦めない、西山さんの勝負手。
対する福間さんは玉を中央へ逃がします。
しかし、これが結果的に流れを変えることになります。
形勢は一気にもつれ、今度は西山さんが反撃。
そして最後は、わずかな隙を逃さず、福間さんの玉をじわじわと追い詰めていきます。
勝負の行方は、最後の最後まで分からない――。
そんな緊迫した戦いを制したのは、西山さんでした。
第1局は128手で西山さんが勝利。
終局は午後6時10分。
西山さんの残り時間は、わずか2分。
一方、福間さんは持ち時間をすべて使い切っていました。
序盤では福間さんが優勢に立ちながら、最後には西山さんが逆転。
まさに「逆転また逆転」を予感させる、白玲戦の幕開けとなったのです。
しかも、この二人は今回が初めての激突ではありません。
これまでの対戦成績も、西山さん52勝、福間さん58勝と拮抗。
タイトル戦での獲得回数も、西山さん12回、福間さん13回と、ほぼ互角です。
さらに直前の第8期清麗戦では、西山さんが3勝1敗で福間さんを破り、初の清麗タイトルを獲得。
つまり今回の白玲戦は、単なるタイトル争いではありません。
女流棋界の二強が、何度も何度も頂点でぶつかり合う、その最新章なのです。
そして現在、西山さんは3勝1敗。
あと1勝で「クイーン白玲」。
福間さんにとっては、ここから負けられない戦いが始まります。
果たして福間さんは、ここから逆襲できるのか。
それとも西山さんが第5局を制し、女流棋界の歴史に新たな名前を刻むのか。
次の一手が、二人の運命を