【密着】ちょっとだけ暮らしを便利に 石川の発明コンビは計170歳 元気に“モノづくり”新たな品とは
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【密着】ちょっとだけ暮らしを便利に 石川の発明コンビは計170歳 元気に“モノづくり”新たな品とは
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【2026.10.15 OA】
石川県小松市に日々の暮らしをちょっとだけ便利にする発明品を次々に生み出すコンビがいます。その年齢は2人合わせて170歳。元気に“モノづくり”を続ける2人の新たな発明の様子を取材しました。
この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category...
石川県小松市の粟津温泉近くにある作業所。
ここで毎日、発明に勤しんでいるのが、左官職人の清水豊さんと元建築士の山下正則さんの2人組。2人の年齢はというと…
■清水 豊 さん:
「私は87。この人(山下正則さん)は84歳」「83歳」「あ、3か」
2人合わせて170歳の発明家コンビ。これまでにも、箸が置きやすい箸置きや花を長持ちさせる花器などさまざまな発明品を形にしてきました。
■山下 正則 さん:
「私、設計する方。こっち(清水さん)考案する方、なんぼでも出てくるんやアイデアが…」
そんな2人の代表作がこちら、シャワーホルダー「カチットくん」。
シャワーホースだけだと難しい洗い物も「カチットくん」を使うと…
「両方使える。両手でこうできると」
上を向ければスプリンクラーにも早変わり。部品を作るための装置も2人の手作りです。
現在は、近くの農協などにも売り場を設けてもらっています。
記者:「7月に1個、売れてますね」
2 人:「そっか、こっちは…、グリーンや加賀や」
記者:「グリーン加賀さんは8月、2個ですか。ちょっとしたお小遣いにはなってる?」
2 人:「今のところはなってないです。まだなっとらん」「お金、費やすばっかりや」「いずれはいいようになると夢見とる」
記者:「 失礼ですが、いずれっていっても、もう87歳じゃないですか」
2 人:「 本当や。ははは」
ゆったりとした時間の流れる2人の作業所には、自然と近所の人たちも集まってきます。
記者:「ここに来ると楽しいですか?」
友人:「楽しい。『何か新作は無いか』と言うと、あるあると」「次から次へと色んなものを考えて素晴らしい」
記者:「これ(竹細工)はお父さんが作られた?」
友人:「そうです。全部で100本以上作った。それでやっとこんなもんや」
山下さん:「この人もそうや。藍染やってるし」
皆が作ったものを持ち寄って、この場所で展示会を開いたこともあります。
「ボケとられん」「がんばってください」
そんな2人が今、発明に取り組んでいるのが“ゴミの再利用”。
■山下 正則 さん:(被覆:電線を覆うプラスチック樹脂)
「電線のクズやわ、被覆や。これ(電線)を砕くわけや。これ(被覆)がこれになる」「処分場ももう閉めるというので、どうしようか言ってる」
建物の解体工事などの際に出てくる電線の廃材。処分に困った知り合いの会社から相談を受けました。
■山下 正則 さん:
「これ(銅)は高いけれど、これ(被覆)はどうにもならんわけや」「これも利用する」
電線を覆うプラスチックを砕いたものと、セメントを混ぜ合わせる左官職人歴50年以上の清水さん。
山下さんが作った木型に、熟練の技で塗りつけていきます。近所の人たちも見守る中、出来上がったのがこちら。
清水さん:「飛び石やから、これでもいいんだけど」
友人:「庭とかにブロック敷く代わりにこれ置けばいいんやね」
清水さん:「そうそう」
原材料がプラスチックのため軽量に。
そして、破片の間にできた小さな穴は滑り止めになる以外にもこんな利点が…
■清水 豊 さん:
「(水が)漏れてるやろ。冬でも凍結しない。凍結しても滑らない」「水が通らないと凍って滑る」
さらにこの日は、他にもゴミを使った発明に挑戦。
2 人:「コーヒーの出しガラ。もみ殻。これも大量に出る」「もみ殻はどこにでもあるわいね。JA行けばいくらでもくれる」
記者:「コーヒーガラは?」
2 人:「コーヒー屋行けば置いてあるわ。持って行ってくれって」「みんなタダ」
土などと混ぜ合わせて作ったのは有機肥料です。
後日、訪ねてみると、ゴミを混ぜ合わせて作った土には芽が…
記者:「いったん成功?」
2 人:「現実、根が張って、ちゃんと芽が出てるですね。どうなったんか知らんけど、初めてやったことやから…」「不思議やな~」
たとえ成功したとしても、成功の原因を改めて考える2人。何歳になっても探求心が衰えることはありません。
■清水 豊 さん・山下 正則 さん:
「AIに聞いてみたらどうやろ」「われわれは地べた。アナログで地べた這っていく。それしかない」
そして一つの成功に満足せず、現在は「カチットくん」のさらなる改良に試行錯誤中。
「ここが傾がってるんやって」
「これはダメや」
「やろ」
■清水 豊 さん
「完成品はないな。死ぬまで勉強やな。これ(発明品)も同じことやと思うけどな」
山下 正則 さん:
「難しいことに挑戦することに意味があるんで、楽なことばっかり選んでやってると下降状態になる」「これ(失敗)が面白くなかったらやってられんな」
歳はとっても心はいつまでも若く。2人はこれからも発明品を生み出し続けます。
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