「朝焼け -二十歳の僕へ-」
Verse AI~生成AI音楽チャンネル~
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「朝焼け -二十歳の僕へ-」
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『朝焼け-二十歳の僕へ-』
終電の窓に映った顔が、 いつの間にか父さんに似ていた。
昔は、何でもできると思っていた。 何者にだってなれると思っていた。
汗くさい部室。 錆びた機材。 朝まで鳴らしたギター。 譜面の端に残った、くだらない走り書き。
お金なんてなかったのに、 新しい弦を買っただけで、 それが世界で一番いい音だと思えた。
あの頃は、 根拠なんてなくても笑えた。
「才能ないよ」って言われても、 なぜか悔しくなかった。
ただ、好きだった。
それだけで十分だった。
でも大人になるにつれて、 諦め方ばかり上手くなった。
忙しいから。 疲れているから。 もう若くないから。
そうやって理由を並べるたび、 少しずつ「あの頃の自分」を 置いてきた気がする。
それでも。
引っ越しのたびに、 あのギターだけは捨てられなかった。
色褪せたスコアも。 走り書きだらけの譜面も。 傷のついたハードケースも。
きっと僕は、 全部を諦めたわけじゃなかったんだと思う。
もし、二十歳の僕が、 今の僕を見たら。
「何やってんだよ」って笑うかな。
それとも、
「……まだ持ってたんだ」
って、 少しだけ嬉しそうに笑うかな。
答えは聞こえない。
だけど朝は来る。
だから今日は、 錆びた弦を一本だけ張り替えてみる。
もう一度、 あの頃みたいに弾けなくてもいい。
夢を叶えなくてもいい。
ただ、 あの日の自分に嘘をつかないために。
夜が明ける。
窓の向こうが、 少しずつ朝焼けに染まっていく。
――二十歳の僕へ。
まだ、ここにいるよ。