「ここに来たことに後悔はないです」“超貴婦人”桜井麻衣が涙と笑顔のラストマッチ!激動の2年半に幕
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女子プロレス団体マリーゴールドが10月24日、東京・両国国技館で年間最大のビッグマッチ「Marigold GRAND DESTINY 2026」を開催した。
【動画】桜井麻がラストマッチでラヴィアンローズの3人で華やかに入場
数々の名勝負が繰り広げられた大舞台のなかで、ひとつの時代が美しく幕を下ろした。
今大会をもって団体を退団する“超貴婦人”桜井麻衣の所属ラストマッチである。
第5試合に組まれた特別な一戦。桜井麻衣は、苦楽を共にしてきたユニット「ラビアンローズ」の盟友である翔月なつみ、山中絵里奈とトリオを結成し、ちゃんよた、ダイアナ・ストロング、ミラ・シュミット組と激突した。
対戦相手のダイアナ・ストロングとミラ・シュミットも今大会を機に一時帰国となるため、リング上にはそれぞれの節目を迎える選手たちの熱い思いが交錯していた。
試合は、ユニットの絆を示すような見事な連係プレーが随所に光った。
ちゃんよた組のパワーに押される場面もあったが、ラビアンローズは3人同時のパラダイスロックを披露するなど、華やかなプロレスを展開していく。
終盤、桜井麻衣が敵軍の集中砲火を浴びるも、山中絵里奈と翔月なつみが身を挺して救出。
そこから一気に形勢を逆転させ、山中絵里奈のギロチンドロップ、翔月なつみのダイビング・ダブルニードロップと繋ぎ、最後は桜井麻衣が万感の思いを込めたダイビング・エルボードロップをミラ・シュミットに投下。
9分16秒、完璧な3カウントを奪い、自らの花道を鮮やかな勝利で飾った。
試合後、対戦相手と抱擁を交わした桜井麻衣は、盟友2人とも抱き合い、マイクを握って満員の観衆へ最後のメッセージを届けた。
「両国国技館大会にお越しの庶民の皆さんごきげんよーう! まず、この試合、闘ってくれたちゃんよた、ミラ、ダイアナ、ありがとうございました」
「そして、最後の試合で一緒に闘ってくれたなつみさん、絵里奈さん、ありがとうございました」 「そして、旗揚げ当初は未熟で試合後いつも裏で泣いてる私に大丈夫、大丈夫って言ってくれた、小川さん。小川さんのその言葉に救われて私はどんなに心が折れそうになっても、ここでやり続けることができました。そして、いろんな経験をさせてくれたこのリングに私をいさせてくれて、本当にありがとうございました。そして、ファンの皆さん、私はマリーゴールドのファンの皆さんのおかげで、ここで輝くことができました! ありがとうございました! 突然の発表で、私のホントにわがままなんですが、今日で私はこのリングを去ります。でも桜井麻衣はまだまだ死なない! これからも私の人生を歩き続けます。だからまた逢うその日まで、ごめんあそばっせ。ありがとうございました!」
バックステージに戻った桜井麻衣は、激動の2年半を晴れやかな笑顔で振り返った。
「濃い2年半を経験して。旗揚げ戦を見てくれた人はすごい変わったんじゃないかなと思ってくれていると思います。このリングに感謝しています」
10月3日の退団発表時には、心身の疲労を理由に挙げていた。今後の進退についても、まずは自分自身と向き合う時間を持つことを明かした。
「ケガ、体調の面が不安定でもあるのでいったん、休養して体と相談して今後を考えたいと思っています。一回休んでからちゃんと考えてから行動したい」
一方で、旗揚げメンバーとして団体を牽引してきた自負と、去りゆく組織への複雑な胸中も包み隠さず語った。
「団体対しての思いは誰よりも強かったのはウソじゃないし。マリーゴールド旗揚げしてきてから業界一の団体にしたいと思いがある仲間が集まって旗揚げしてきたと思うんです」
「そういう思いのなか…そうですね…いろんなところから集まった選手がいる分、それぞれの思いはあるので、そこは何て言うんでしょうか…そこは2年半やっていくなかで小川さんが言っていたとおり、方向性の違いはちょっとあったのかな?と思います」
ロッシー小川代表が言及していた「方向性の違い」を認めつつも、マリーゴールドという場所が自身のプロレスラーとしてのアイデンティティを確立させた事実への感謝は揺るぎない。
「でも、ここですごく成長させてくれましたし、感謝しかないですし、ここに来たことに後悔はないです。今の桜井麻衣を作ってくれたのはマリーゴールド。最後まで貢献したかったし、それにウソはないです」
ファンからの温かい声援について「うれしかったです」と語った桜井麻衣。
団体を業界一にするという夢半ばでの離脱となったが、リング上で見せた笑顔と誇り高き散り際は、超貴婦人の名にふさわしいものであった。
<写真提供:マリーゴールド>