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曲「ひとりの秋その1」百人一首 歌番号005「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」(猿丸大夫)

Sasayama 's Channel

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曲「ひとりの秋その1」百人一首 歌番号005「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」(猿丸大夫)

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「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」(猿丸大夫) 【歌の核心】 この歌の核心は、奥深い山で聞こえてくる鹿の鳴き声をきっかけに、秋という季節の寂しさが胸の奥にしみ入ってくる瞬間にあります。 「秋は悲しき」とありますが、単なる悲しみではありません。 紅葉の美しさ、山の静けさ、遠く響く鹿の声が重なり合い、季節が深まっていくことへの寂寥感や、もののあわれが静かに呼び起こされています。 特に「声きく時ぞ」に、この歌の感情の転換点があります。目に映る紅葉だけではなく、姿の見えない鹿の声を耳にした瞬間、秋の悲しさが一気に心へ入り込んでくるのです。 鹿の鳴き声は、雌を求めて鳴く雄鹿の声とも解されます。 そのため、この歌には自然の秋寂びだけでなく、求めても届かない相手への思いや、ひとりでいることの寂しさまで重なって感じられます。 つまりこの歌は、 美しい紅葉の奥山で、遠くから響く鹿の声に耳を澄ませた瞬間、秋の美しさと寂しさが一つになって胸に迫る歌 といえるでしょう。 【情景描写】 秋の深まった山奥。 人里から遠く離れた山道には、赤や朱、橙、黄色に染まった紅葉が幾重にも重なっています。木々の間から差し込む光はすでに弱く、山全体が静かな夕暮れへ向かいつつあります。 足元には、散り落ちた紅葉が厚く積もっています。 人がその山道を進むたびに、乾いた葉がかすかに音を立てます。 踏みしめた紅葉は少しずつ崩れ、足跡のあとに赤や黄色の葉が乱れます。 周囲には人の姿も家もありません。 聞こえるのは、風が枝を揺らす音と、足元の落葉の音だけです。 そのとき、山のさらに奥から、 細く、長く、どこか切ない鹿の声が響いてきます。 鹿の姿は見えません。 一声鳴くと、山肌や谷間にその声が静かに反響し、やがて消えていきます。 そして少し間を置いて、再び遠くから鹿の声が聞こえてきます。 紅葉の華やかな赤や黄金色とは対照的に、その鳴き声には深い寂しさがあります。 美しいはずの秋の山が、鹿の声を聞いた瞬間、急に広く、静かで、もの寂しい世界へ変わっていきます。 歩いていた人も足を止めます。 目の前には鮮やかな紅葉。 その奥には暗くなり始めた山。 そして、姿の見えない鹿の声。 その声に耳を澄ませているうちに、秋が深まり、やがて冬へ向かっていくことへの寂しさが、静かに心の中へ広がっていきます。 歌詞 [Intro] [Verse 1] 紅葉の端に 朝露ひとつ 誰にも触れずに 土へ帰る 遠い山から 鹿の声 振り向くほどに 道はかすむ [Chorus] 逢いたいと呼ぶ 声ではなく 届かぬままの 名を抱いて 秋の野にひとり 立ち尽くせば 胸の奥だけ 冬になる [Verse 2] 細い小径を 風が渡り 落ち葉の舟を 川へ運ぶ あの日の約束 ほどけても 指のぬくもり まだ消えない [Chorus] 求めるほどに 遠くなる 手のひらほどの 淡い夢 鹿の声ひとつ 谷を越えて 私のそばを 通り過ぎる [Bridge] 何も言わずに 暮れる空 もののあわれを 知るように [Outro] また声がする 山の彼方 また声がする 届かぬ彼方 ひとりの秋に 耳を澄ます