ドラフト8位 ~一番に信じた人たちへ~
OTONEA Music
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ドラフト8位 ~一番に信じた人たちへ~
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[Intro - Soft piano, intimate male vocal]
大きすぎたグローブに
あの日 何を詰め込んだんだろう
[Verse 1 - Gentle melodic rap]
一年生の春「野球がしたい」
親父を連れ出した 日曜の昼
捕れもしないのに「もっと投げて」
暗くなるまで 帰りたくなくて
初めて捕れた ただそれだけで
晩ごはんの席でも 同じ話
母さんは何度も 初めてみたいに
「すごいね」って 手を止めてくれた
泥のついた靴 下がった洗濯物
朝起きれば もうできていた弁当
あの頃はまだ 知らなかった
僕の朝より 早い朝があった
[Verse 2 - Relaxed melodic rap]
中学 硬式 まだ夜の駐車場
助手席で眠る 遠征の道
帰りはいつも 親父の反省会
わかってることも 素直に聞けない
「もう口出すな」強く閉めたドア
道具を降ろす音だけ 聞こえた
母さんは 何も聞かないまま
「先に食べな」って ご飯をよそった
流しに置いた 空の弁当箱
「うまかった」さえ 言わずに部屋へ
言えなかったこと いくつもある
今でも覚えてる あの夜のこと
[Pre-Chorus - Gradually more melodic]
地元を離れる 朝のホーム
「自分で決めたんだろ」って 親父が笑う
母さんの「いってらっしゃい」が
ドアの向こうで 小さくなった
[Chorus - Fully sung, bittersweet and hopeful]
八番目に呼ばれる僕を
一番に信じた人たちへ
まだ何者でもない この背中を
何度も送り出してくれたね
遠回りした この道の先
あなたの知らない景色を見せたい
借りた言葉じゃ 足りないけれど
僕をここまで ありがとう
[Verse 3 - Intimate melodic rap]
寮の天井 消えない廊下の灯り
洗濯機が止まるのを 一人待った
地元じゃ打ててた球にも振り遅れ
応援するだけで 終わる週末
「ちゃんと食べてる?」電話の声
「食べてるよ」その先が出なくて
向こうで食器を洗う音がした
それだけで 家に帰りたくなった
代わった親父は「どうだ 最近」
「別に」と答えて また黙った
「そっか」のあと 少し間が空いて
「また投げてやるよ 帰ってきたら」
[Pre-Chorus - Building]
少し長くなった 電話を切って
明日のアラームを かけ直した
誰もいない朝のグラウンド
もう一度 バットを握った
[Chorus - Open and uplifting]
八番目に呼ばれる僕を
一番に信じた人たちへ
結果の出ない日々の僕にも
いつも帰れる場所があった
遠回りした この道の先
あなたの知らない景色を見せたい
あの日は言えずに 飲み込んだけど
今なら言える ありがとう
[Bridge - Sparse piano, almost spoken, gradually swelling]
ドラフトの日
画面の名前が ひとつずつ変わっていく
僕の名前は まだ出てこない
まだ出てこない
それでも二人は 何も言わず
僕の隣に 座っていた
親父は腕を組んだまま
母さんの湯飲みは 冷めていた
何度も時計を見て
何度も画面を見つめて
笑ってみせようと した時だった
「第八巡 選択希望選手」
その声が 部屋の奥まで響いた
続いた名前は
何度も 何度も
二人に呼ばれた 僕の名前
母さんの声が 裏返った
「呼ばれたね」って 何度も繰り返した
親父がうつむいて 目を押さえた
「おめでとう」って 背中に触れた
その手が 震えていた
強く押してくれた あの手が
何も言わず 支えてくれた あの手が
今は僕の背中で 震えていた
[Final Chorus - Full live drums and warm strings, emotionally expansive]
八番目に呼ばれた僕を
一番に信じた人たちへ
二人の顔を 見たらもう
用意した言葉は 出てこなかった
「ありがとう」だけじゃ 足りなくて
「ありがとう」しか 言えなくて
何度も送り出してくれた背中に
今度は僕が 返していく
ここから先は 僕が踏み出す
まだ立ったことのない あの場所へ
客席の二人を 見つけた時
胸を張って 手を振れるように
あの日の弁当も
暗くなるまでのキャッチボールも
言えなかった「ごめん」も
全部 抱えて ここまで来た
父さん 母さん
僕をここまで 連れてきてくれて
本当に ありがとう
[Outro - Gentle piano, softly sung, lingering vocal echoes]
初めて捕れた あの日みたいに
帰ったら また話を聞いて
「すごいね」って
いつものように 笑ってほしい
父さん 母さん
今度は僕が
二人を球場へ 連れていく
二人を球場へ
必ず 連れていく
ありがとう
ありがとう
僕を信じてくれて
ありがとう
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