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「骨髄バンク」の登録者が足りなくなる…待機患者は1600人 ドナーの実態に迫る

広島ニュースTSS

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「骨髄バンク」の登録者が足りなくなる…待機患者は1600人 ドナーの実態に迫る

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特集は白血病などの病気にかかった人を助ける「骨髄バンク」の取り組みです。 骨髄バンクの登録者が足りない。 そんな事態が起ころうとしています。 「骨髄バンク」は白血病などの病気の人へ血縁のない人が造血幹細胞を提供するのをサポートしています。 提供者と患者はお互いを知ることはないよう守秘義務があるため、なかなかこの活動が知られることはありません。 そんな中、TSS(テレビ新広島)の社員が骨髄ドナーに選ばれました。 渡辺琢水(わたなべ たくひろ)。 インターネットなどの事業を担当する30代です。 10代から献血を重ねてきました。 【テレビ新広島・渡辺琢水】 「体ひとつあればできるボランティアということで、本当に人助けできればということでやっています」 献血の延長線上で大学生の頃、友人と「骨髄バンク」に登録。 それから長く音沙汰はありませんでしたが、社会人になりその連絡は突然やってきました。 【メールを見せる渡辺】 「最初はスマホにショートメールが来まして、最初はちょっといたずらの連絡かなと思ったのが正直なところです」 画面には「あなたと患者の型が一致しドナーに選ばれました。3日以内に回答を」とありました。 前向きな返事をし、およそ3週間後、指定された病院で面談を受けることになりました。 迎えたのはコーディネーター。 改めて意思確認が行われます。 【日本骨髄バンク中四国地区事務局コーディネーター・神村尚美さん】 「骨髄の提供は、ボランティアドナーの自由意志の中で成り立っています。いつどの段階でも辞退可能」 【テレビ新広島・渡辺琢水】 「うちの両親に説明したときに後遺症って残らないの?というところが、話したときに出てきたので」 【日本骨髄バンク中四国地区事務局コーディネーター・神村尚美さん】 「リスクということもしっかりとご理解をいただいた上でご提供ご意思を決めていただければと思っています」 副作用や合併症のリスクはゼロではありません。 さらに検査や投薬による通院や採取による入院など時間的負担も。 辞退をする人も少なくはありません。 【日本骨髄バンク中四国地区代表・松浦裕子さん】 「一番多いのははやっぱりお仕事。提供するためにお休みを何回も取らないといけないというところが、ドナーさんにとってはご負担が大きいように感じています」 ドナー登録できるのは18歳~54歳、働き盛りの年齢です。 現在登録者はおよそ55万人。 しかし、そのうちの24万人が10年以内に年齢制限を超え、ドナーができなくなります。 およそ1600人いる待機患者と適合するのは数百から数万分の1の確率です。 日々、待機患者と接する医師は…。 【広島大学病院輸血部・土石川佳世医師】 「ドナーさんは本当に治療の希望、選択肢の一つとしてすごく大切です。少しでも多くの方がドナー登録していただいて治療の選択肢をより広げて医療に取り組んでいけたら」 【テレビ新広島・渡辺琢水】 「すごく人の役に立ちたいというところはあるので、提供を進めたいというところの気持ちは変わりない。家族に対してもそこは説明しようと思いました」 提供には家族の同意も必要です。 この日は、実際に提供を行う病院で家族も交えて最終面談が行われました。 ドナーとその家族、さらに弁護士などの第三者が立ち会うことが決まっています。 非公開で慎重に行われました。 小さな子を抱える妻は… 【妻は】 「意思が固いので反対してもしょうがない。不安はもちろんあるが(患者さんが)が助かってくれるならいいかな」 骨髄バンクが行うドナーの提供方法は「骨髄採取」と「末梢血幹細胞採取」の二つに分かれます。 骨髄採取は全身麻酔をし、腸骨(骨盤骨)に針を刺し注射器で骨髄液を吸引します。 一方、末梢血幹細胞採取は意図的に注射で造血幹細胞を増やし、採取するものです。 今回行うのは、この「末梢血幹細胞採取」です。 採取前に3日間、注射により提供する造血幹細胞を増やします。 提供の日。 仕事は、ボランティア休暇制度を使い3日間休みました。 入院費用は患者の健康保険などから支払われ、ドナーに負担はありません。 【渡辺琢水】 「投薬を全部で4回やって、2日目ぐらいから肋骨や腰が響いたり歩くと痛む」 入院2日目、いよいよ採取です。 【担当医師】 「がんばってね。今から長丁場になる」 血液成分分離装置を用いおよそ3~6時間。 胃痛や筋肉痛を伴う人も。 【渡辺琢水】 「平気です。しびれもないし特に痛みもない」 採取されてすぐ、患者のもとへ届けられました。 提供者に患者の詳細が知らされることはありません。 患者にとって、骨髄バンクの活動はどんなものなのでしょうか? 10数年前、提供を受けた患者がいます。 廿日市市でバレエ講師をする三木まりあさん。 3歳でバレエと出会いました。 バレリーナを目指していた13歳のとき病魔が襲います。 【バレエ講師・三木まりあさん】 「腰がめちゃくちゃ痛くなったりとか熱が出たりして、学校に行けなくなって病院に行きました」 急性骨髄性白血病でした。 そのまま入院。 両親はまりあさんに病名は伏せていました。 【バレエ講師・三木まりあさん】 「いろいろな治療をして抗がん剤を使うわけだから、副作用として吐き気とか脱毛とかすごくあって絶望みたいな感じでした」 両親は、骨髄移植を決断。 3か月後、ドナーが見つかりました。 患者にとって、移植は、拒絶反応などのリスクもあり命がけです。 三木さんはまたバレエをしたい一心でつらい治療を乗り越えました。 【バレエ講師・三木まりあさん】 「骨髄移植については、血を入れ替えるという風に話されていて、たったそれだけのようなことなんですけど、人が生まれ変わるというか、ドナーさんが本当に神様のような存在で、神様が私の中に入ってきて私を今生かしてくれているという感じ」 寛解した三木さん。 先日初めてバレエ教室の発表会を開きました。 受付でパンフレットと共に配布されたのは、骨髄移植のリーフレット。 ロビーには、骨髄バンクのブースも設けられました。 まずは、取り組みがあることを一人でも多くの人に知ってもらいたいと考えています。 今は、全力でバレエに取り組む三木さんは、ドナーの存在で人生が変わりました。 【バレエ講師・三木まりあさん】 「本当にもうありがとうの一言ですよね。今、楽しいよって、言う風に伝えたいですね。 楽しくて幸せで、生きてるよという風に伝えられたらうれしいなという風に思います」 <スタジオ> ドナーの数が減っていくということで、当然リスクもあり、なかなかすぐに決められないということもありそうですね。 【コメンテーター:元カープ・安部友裕さん】 「そうですね。ドナーの方が減っているということも少子化の問題だったり、時間的制約、健康上の問題、色々あると思いますが、理解をした上での行動が大切だと思います。 「神様が入ってきてくれる」という表現もあったように、それを必要としている人は世の中にいっぱいいるわけですから、しっかりそこを理解した上で行動したいと思います」 骨髄ドナーに興味がある方は、『日本骨髄バンク』のホームページにお問い合わせください。