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うつ病が治りかけのサイン3つ|回復のチェックポイント【精神科医が解説】

こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】

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うつ病が治りかけのサイン3つ|回復のチェックポイント【精神科医が解説】

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「うつ病治りかけのサイン3つ」を精神科医が徹底解説。 #精神科 #うつ病 #治りかけ 0:05 (1)はじめに 0:24 (2)うつ病は徐々に良くなる 2:35 (3)うつ病治りかけのサイン3つ 2:43 ①動ける 4:40 ②楽しめる 6:46 ③リラックスできる 9:07 (4)まとめ うつ病は治療には時間がかかり徐々に改善するため、なかなか自分では改善に気づきにくいことも多いです。一方であるタイミングで「治りかけ」がわかるサインもあり、その実感を大事にしつつ治療を継続します。 「うつ病治りかけのサイン3つ」について、精神科医が10分で回答しています。 出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長) こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com 府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com 府中カウンセリングルーム(提携カウンセリングルーム)https://fuchu-counseling.com チャンネル登録お願いします    / こころ診療所チャンネル   ↓詳しい内容はこちらです。 (1)はじめに うつ病の治療には時間がかかり、その過程で焦りを感じることも少なくありません。しかし、適切な治療を続けることで、段階的に症状は改善し、最終的には「寛解」と呼ばれる安定した状態に至ることが期待できます。 今回は、うつ病が寛解に至るまでの4つの段階について詳しく見ていきましょう。それぞれの段階で何が起こり、どのような対策が必要なのかを理解することで、回復への道筋が見えてくるはずです。 (2)うつ病は寛解する病気 まず大切なことは、うつ病は寛解する病気だということです。うつ病とは、単なる気分の落ち込みではなく、脳の不調による病気です。主に脳内物質であるセロトニンの不足が背景にあるとされ、日本では16人に1人が生涯に一度は経験するといわれる、誰もがなり得る病気です。 うつ病の症状は大きく3つに分けられます。まず「こころの症状」として、一日中気分が落ち込む、興味が湧かないなどがあります。次に「からだの症状」として、不眠、食欲不振、体が鉛のように重い、めまいなどが現れます。そして「脳機能の不調」として、集中できない、決断できないといった「頭が回らない」状態になります。 治療法としては、まず「休養」が土台となります。ストレスから離れ、脳と体を徹底的に休めることが重要です。そして「薬物療法」では、主に抗うつ薬を使用して脳のレベルから改善を図ります。さらに「精神療法」では、ストレスへの対処法や考え方の癖を見直していきます。 うつ病の経過は「急性期」「回復期」「再発予防期」の3つの病期に分けられます。急性期は症状が最も重く休養が最優先となる時期、回復期は症状が波を打ちながら徐々に良くなる時期、再発予防期は症状が安定し再発を防ぎながら社会生活を送る時期です。 重要なのは、ストレスの原因から離れても、脳の炎症はすぐには治まらず不調がしばらく続くということです。骨折が治るのと似ていて、細胞レベルの修復が必要なため、どうしても時間がかかります。また、直線的ではなく、3歩進んで2歩下がるようなペースで変動しながら改善していくのも特徴です。 (3)うつ病の寛解まで4段階 ①落ち着く 最初の段階は「落ち着く」です。急性期では強い落ち込みや絶望感に支配され、理由のない不安や焦燥感で居ても立ってもいられない状態になることがあります。時には否定的な考えに支配され、衝動的な行動のリスクもあります。 この時期の対策は「何もしないこと」です。仕事や家事も休み、ひたすら睡眠と休息を取ることが大事です。必要があれば睡眠薬や抗不安薬も使用し、脳を休めることを最優先します。自宅で休めない場合は、入院治療で休養に専念することもあります。 十分な休養により、まず絶望感が薄れて気分の底が上がってきます。常に何かに追われるような強い焦燥感が減り、ゆったりできるようになります。そして、何もしない状態でもその場にゆっくりといられるようになります。この段階では、不安・焦燥感、罪悪感、めまいや腹痛などの自律神経症状が改善してきます。 ②動ける 次の段階は「動ける」です。回復期に入ると気分は落ち着いていますが、なかなかやる気が出ず、活動が増えないという問題が出てきます。落ち着いているものの、やりたいことが浮かばず、やる気も出ない、体も重いという状態です。 この時期は、散歩やストレッチなど小さな負荷から徐々に慣らしていくことが大事です。調子は日によって一進一退するため、調子が悪い日は休むなど、長い目で改善を続けていきます。数か月単位でゆっくり活動量を増やし、最終的な改善を優先します。 改善してくると、テレビや本を見たいという意欲が湧いてきます。動いた後に寝込むほどの疲れが出なくなり、「美味しい」「きれい」といった感情がしっかり動くようになります。物事への意欲が戻り、鉛のように重かった体が軽く感じられ、興味や娯楽を楽しめるようになってきます。 ③内省できる 3つ目の段階は「内省できる」です。社会復帰を意識すると不安がぶり返すことも少なくありませんが、負担に注意しながら再発予防策を練り、ストレスの対処法を学んでいきます。 家での生活はほぼ発症前と同じようにできても、職場や学校などの現実を想像すると動悸や不安が出ることがあります。この揺らぎを乗り越える準備期間を経て、復帰につなげていきます。 なぜ調子を崩したかを無理ない範囲で振り返り、自分を責めすぎない中で客観的に不調の原因を探って対策を計画します。真面目すぎる、断れないなどの自分の傾向を自覚し、復帰後に同じストレスがかかったときの具体的な対処法を準備します。 この段階では、うつ病を経験した自分の今の軸を再確認し、無理して周りに合わせすぎず、自分の軸に沿った行動を続けることが大切です。現実と自分の軸のズレが大きい場合は、異動や転職など環境面の調整も検討します。 ④頭が回る 最後の段階は「頭が回る」です。復帰後も、仕事自体はできるものの、以前より処理や判断がうまくいかないことがしばらく続くことがあります。記憶力や判断力など脳の機能が発症前より落ちていると感じることがあります。 この時期は、まだ本調子ではないことを認めて無理をせず、メモを取ったり、シングルタスクに絞るなどの工夫で対策します。脳のネットワークの復帰には年単位の時間がかかる場合もあるため、焦らず回復を待つことが大切です。 改善してくると、難しい専門書なども頭に入ってくるようになり、長時間の会議や作業でも集中力が続くようになります。仕事などにおいても、優先順位をつけて的確に判断できるようになり、社会的な機能もほぼ完全に回復した「寛解」の状態に至ります。 (4)まとめ うつ病は確かに時間がかかる病気ですが、治療を続けることで十分な安定した状態「寛解」を見込むことができます。寛解までには「落ち着く」「動ける」「内省できる」「頭が回る」という4つの段階があり、それぞれの段階で必要な対策があります。 寛解した後も再発防止のため、社会復帰後半年以上は薬を続け、その後慎重に減薬・中止して、最終的には薬なしでも安定した「治癒」を目指していきます。 今自分がどの段階にいるのかを知り、その時々の対策を地道に続けることが大切です。焦らず、一歩一歩前に進んでいけば、必ず光は見えてきます。うつ病は寛解する病気なのです。 こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station) 府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887) こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695) #うつ病治療  #精神科医  【監修者】 医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎 精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医) 2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。