【自社株買い】日本株の最大の買い手は会社自身。2025年に10.4兆円【株主還元】
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【自社株買い】日本株の最大の買い手は会社自身。2025年に10.4兆円【株主還元】
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日本株をいちばん買っているのは、外国人でも個人でもなく会社自身です。東証の公式データを自分で集計して、その規模と理由を数字で確かめます。
・自社株買い=会社が、株式市場に出回っている自分の会社の株を、自分の現金で買い戻すこと。買い戻した株は「自己株式(金庫株)」として会社が持つか、消却して消す
・会社法155条は、会社が自分の株を取得できる場合を13項目に限って列挙している。156条は原則として株主総会の決議で「取得する株数・総額・期間(1年以内)」を決めると定める
・165条2項で、定款に定めを置けば、市場での買い付けや公開買付けによる取得は取締役会の決議だけで決められる。上場企業の自社株買いがすばやく決まるのはこの条文のため
・178条で、取得した自己株式は取締役会の決議で消却できる。消却すると発行済株式総数そのものが減る
・461条で、自社株買いに使える金額は「分配可能額」を超えてはならない。配当とまったく同じ財源から出る
・東京証券取引所の投資部門別売買状況(東証プライム・公式Excel)を集計すると、事業法人の買い越し額は2016年が2兆1,648億円、2025年が10兆3,630億円。10年で4.8倍になり、過去最大
・同じ2025年、個人は4兆1,042億円の売り越し、信託銀行は6兆3,587億円の売り越し、海外投資家は5兆7,365億円の買い越し。事業法人は売り手が多い年でも買い続けている
・2026年は1月から8月までで6兆2,216億円の買い越し。8月の1か月だけで1兆6,934億円と、月次では突出している
・ただし事業法人の買い越しには自社株買い以外(他社株の取得など)も含まれ、逆に公開買付け(TOB)による自己株取得は市場外なのでこの統計には入らない。統計は「市場でどれだけ買われたか」の下限の目安
・実例=トヨタ自動車は2026年3月31日から4月27日まで自己株式の公開買付けを行い、1株3,067円で11億9,233万962株、総額3兆6,568億7,906万454円を取得した(2026年4月28日の適時開示)
・この公開買付けに応募したのは豊田自動織機で、同社が保有していたトヨタ株11億9,233万920株(所有割合9.15%)だった。株式の持ち合いを解く受け皿として自社株買いが使われた
・トヨタは取得した株のうち12億株を2026年6月30日に消却した。消却前の発行済株式総数に対する割合は7.60%
・トヨタは2026年8月4日にも上限1兆円・5億株の自社株買いを決議し、8月5日から31日までの市場買付で2,821万1,700株・864億9,417万5,900円を取得した(2026年9月3日の適時開示)
・増えた引き金の一つが、東京証券取引所が2023年3月31日に出した『資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について』。当時プライム市場の約半数、スタンダード市場の約6割がROE8%未満・PBR1倍割れだった
・同じ資料で東証は「自社株買いや増配のみの対応や一過性の対応を期待するものではありません」と明記している。要請の本体は事業の見直しであって、自社株買いはその一手段にすぎない
・自社株買いの実務では、東証の立会外取引ToSTNeT-3が使われることも多い。2026年9月の実施例では、日本精機が1株2,764円で361万株、リケンテクノスが2,378円で40万3,400株などが公表されている
・自社株買いは「枠」の決議であって、その額を必ず使い切る約束ではない。決議した上限まで買わずに期間が終わることもある
・消却しなければ自己株式は会社に残り、将来また市場に出る可能性がある(株式交付制度や資金調達への充当)
この動画は自社株買いの公開情報をもとに、こちらで数字を確認し直して構成しています。
▼この動画で分かること
1. 自社株買いの中身(会社が自分の株を買い、消却すると発行済株式総数そのものが減る。財源は配当と同じ分配可能額)
2. 規模(東証プライムの事業法人の買い越しは2016年2兆1,648億円→2025年10兆3,630億円。2026年は8か月で6兆2,216億円)
3. 増えた理由と注意点(東証の2023年の要請と持ち合い解消の受け皿。ただし「枠」は約束ではなく、消却しなければ株は会社に残る)
▼目次
00:00 第1章 買っていたのは会社自身だった
01:14 第2章 ピザを切り直すとどうなるか
02:00 第3章 みんなが売る年に買っていた人
02:44 第4章 十年で四・八倍になった蛇口
03:29 第5章 取締役会だけで決められる理由
04:09 第6章 配当と同じ財布から出ている
04:44 第7章 三兆六千億円を出した相手
05:32 第8章 消えた株と、残る株
06:14 第9章 なぜ急に増えたのか、私の見立て
07:21 第10章 発表を見たら確かめる三つ
08:11 第11章 見るべきは金額ではなく行方
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※売買をおすすめするものではありません。特定のサービスの購入をすすめるものではありません。