【薬屋のひとりごと】猫猫が妊娠していた…壬氏にだけ言えなかった本当の理由【IF】
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【薬屋のひとりごと】猫猫が妊娠していた…壬氏にだけ言えなかった本当の理由【IF】
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┈┈┈ 𓂃𓈒𓏸 誰にも言えない秘密 𓏸𓈒𓂃 ┈┈┈
始まりは、
猫猫自身にしか分からない小さな変化でした。
身体の倦怠感。
内側から感じる熱っぽさ。
そして――
いつまで経っても訪れない、月のもの。
薬師である猫猫は、
一つひとつの症状を冷静に照らし合わせていきます。
病なのか。
薬草の影響なのか。
それとも――。
やがて辿り着いたのは、
一つの可能性。
「……まさか」
猫猫のお腹には、
壬氏との子が宿っているかもしれない。
けれど猫猫は、
そのことを壬氏に伝えませんでした。
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【 なぜ、壬氏にだけ言えないのか 】
「まだ確定したわけではない」
「言えば面倒になる」
「あの人なら必要以上に心配する」
猫猫はいくつもの理由をつけて、
自分自身を納得させようとします。
けれど――
本当の理由は、
もっと別のところにありました。
壬氏は皇族。
その子を身ごもったとなれば、
これは二人だけの問題では済まない。
自分の立場。
生まれてくる子どもの立場。
宮廷の思惑。
そして壬氏自身の未来――。
何より猫猫には、
分かっていました。
「あの人に言えば……私たちを選んでしまう」
だからこそ、
言えなかったのです。
𓂃𓈒𓏸 ───────── 𓏸𓈒𓂃
猫猫は、
誰にも気づかれないよう生活を変えていきます。
いつも飲んでいた薬草茶をやめる。
薬草畑では匂いを避ける。
口にするものを選ぶ。
そして――
今まで平然と行っていた毒味さえ、
一瞬だけ躊躇する。
自分一人の身体ではない。
そう意識した瞬間から、
薬も、毒も、食べ物も。
猫猫にとって、
すべての意味が少しずつ変わっていきます。
けれど――
そんな小さな変化を、
壬氏が見逃すはずもありませんでした。
━━━━━━━━━━━━━━
【「猫猫、何か私に隠していないか?」】
いつもと違う薬草茶。
口元を覆う布。
食事の変化。
日に日に悪くなる顔色。
そして何より――
自分を避けるようになった猫猫。
壬氏は、
病ではないか。
誰かに毒を盛られたのではないか。
また妙な毒を試したのではないか――。
そう心配し、
何度も猫猫に問いかけます。
そしてついに、
「お前、何か私に隠していないか?」
まっすぐ猫猫を見つめる壬氏。
その瞬間。
猫猫の喉元まで、
ある言葉が出かかります。
――あなたの子を、身ごもったかもしれません。
言ってしまえば、
どれだけ楽になるだろう。
けれど猫猫は――
その言葉を、
もう一度飲み込みました。
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やがて、
猫猫の身体にも限界が訪れます。
誤魔化し続けることは、
もうできない。
そして猫猫は、
一つの答えを出します。
壬氏に選ばせる前に、
自分がいなくなればいい。
壬氏を嫌いだからではない。
一緒にいたくないからでもない。
むしろ――
大切だから。
この子も。
壬氏も。
どちらも守りたいからこそ、
猫猫は、
壬氏に一つの“嘘”をつきます。
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【「お願いです、壬氏さま」】
自分は原因不明の毒に侵されている。
治療のため、
しばらく実家へ帰らせてほしい――。
もちろん壬氏は、
簡単には認めません。
「ここで治療すればいい」
「羅門殿を呼べばいい」
そして――
「お前が辛そうな時に側にいられないなど、
そんなことできるわけがないだろう」
その言葉を聞いても、
猫猫は本当のことを言えませんでした。
これが、
最後の我儘だから。
これ以上、
この人の人生を変えたくないから――。
やがて壬氏は、
一つの約束とともに猫猫を送り出します。
「週に一度は、必ず文を出すんだぞ」
何も知らない壬氏。
すべてを知っている猫猫。
そして馬車の中で、
猫猫は一人、小さく呟きます。
「これでいい。何も知らないままの方が……」
――さようなら、壬氏さま。
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今回描くのは、
単なる「猫猫の妊娠」の物語ではありません。
大切な人だからこそ、
本当のことを言えない。
守りたいからこそ、
その人の前から消える。
そんな猫猫の、
あまりにも合理的で、
あまりにも不器用な選択の物語です。
そして――
猫猫が旅立ってから半月。
壬氏のもとに、
約束した文は届きませんでした。
ひと月が過ぎても、
猫猫は帰ってこない。
心配した壬氏が、
ついに猫猫の実家を訪れると――。
そこで告げられたのは、
「猫猫は、ここ数ヶ月来ていない」
という言葉。
では――
猫猫は一体、どこへ消えたのか。
そして壬氏はまだ知らない。
猫猫が守ろうとしている、
もう一つの命の存在を――。
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『薬屋のひとりごと』の世界で描く、
猫猫と壬氏の切ない未来IFストーリー。
ぜひ最後までお楽しみください。
※本動画は『薬屋のひとりごと』を題材とした非公式の二次創作・IFストーリーです。
※原作・公式作品とは異なるオリジナル設定および展開が含まれています。
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