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「この犬は凶暴だ」と言われ、殺処分寸前だった秋田犬――ある老人が引き取った理由に誰もが驚いた

心の物語

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「この犬は凶暴だ」と言われ、殺処分寸前だった秋田犬――ある老人が引き取った理由に誰もが驚いた

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心の物語
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殺処分まで、あと七日でした。くろは、おりのおくで、だれも、しんじなかった。 秋田犬のくろは、二人の職員を噛み、「凶暴」と記録された犬でした。引き取り手は、いなかった。そこへ現れたのは、腰の曲がった81歳の老人、山本おさむさんでした。「いちばん、もらいてのいない子を、もらいたい」と言いました。職員が止めるのも聞かず、くろのおりの前にゆっくりしゃがみ、ただ、目を見ました。何も言わなかった。でも、くろのうなり声が、止まりました。なぜ、この子を選んだのか。山本さんは言いました。「わしも、おなじだったから」と。 山本さんは若い頃、誰も信じられなかった。裏切られるたびに、心の壁が厚くなった。くろと、おなじだった。だから、何もしなかった。ただ、そばにいた。逃げなかった。くろは、すこしずつ、かわっていった。 冬になり、二人は縁側に並んで雪を見ました。腰の曲がった影と、雪をかぶった黒い影が、おなじ方向を向いていました。傷ついたものは、傷ついたものにわかる。言葉も、理屈も、いらなかった。 #秋田犬 #殺処分ゼロ #保護犬 #感動 #実話