東京ハイパワーはなぜ消えた?|18万6900円の新型アンプと、修理受付の1週間後と、136万局から32万局
あの会社はなぜ消えた?
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東京ハイパワーはなぜ消えた?|18万6900円の新型アンプと、修理受付の1週間後と、136万局から32万局
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あの会社はなぜ消えた?
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2013年12月13日の夜、埼玉県新座市の東京ハイパワーは「年末修理受付のご案内」を出しました。その1週間後に会社は事業を止め、25日に東京地裁が破産手続きの開始を決めます。
アマチュア無線の電波を何倍もの強さにするリニアアンプ「HLシリーズ」で知られた、無線家の会社でした。
1975年の創業から38年あまり。なぜ消えたのかを、製品と数字でたどります。
▼ チャプター
0:00 イントロ
0:31 年末修理のご案内
1:53 空の向こうへ届く声
3:38 新座の研究所
5:00 車に積むアンプ、手のひらの無線機
6:48 1キロワットの箱
8:13 もうひとつの柱
9:49 減っていく局
11:16 最後の秋
13:32 12月20日
15:28 回路図が残った
1975年1月、アマチュア無線家の若林伸樹さん(JA1DJW)が新座で「東京ハイパワー研究所」を始めます。最初の製品はアンテナカプラー。1977年に株式会社となり、真空管の短波用リニアアンプ、トランジスタの移動用アンプ、小さな無線機へと広げていきました。
2006年のHL-1.5KFXは、トランジスタで短波1kWを出すアンプ。1984年からは13.56MHzの産業用高周波電源も手がけ、半導体の製造やプラズマの研究の施設に納めました。2007年の年商は8億5千万円。
一方、日本のアマチュア局は1995年の136万4316局をピークに減り、2012年度末には43万5644局に。創業者は、産業用の高周波電源の分野の不況が財務を厳しくしたと説明しています。
2013年の夏から秋には新製品を4つ発表。10月23日のHL-770B(500W・予価18万6900円)もそのひとつです。11月には修理の可否一覧を公開し、12月13日には年末修理の案内を出しました。
12月20日に事業停止。負債は約2億5千万円と報じられ、年明けには約4億円と伝えられました。翌年4月、元社員の有志が高周波の技術を受け継ぐ新会社を久喜市に立ち上げています。2026年3月末、日本のアマチュア局は32万9653局。1975年度以来の32万局台です。
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