【怖い話】誰も泊まっていない客室に、布団が五組敷かれていた
怖い話 - 睡眠導入剤
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【怖い話】誰も泊まっていない客室に、布団が五組敷かれていた
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山あいの温泉旅館で、冬のあいだだけ住み込みの仲居をしていた同級生。
「二階のいちばん奥の萩の間は、冬のあいだは閉めているから」
最初の日に、女将さんからそう言われていた。
ある夜、玄関の下足箱に、見覚えのない色あせた草履が五足。
胸騒ぎがして萩の間の襖を開けると、
そこには五組の布団が、ぴったりと揃えて敷かれていた。
その日から、萩の間は彼女の「担当」になった。
布団を畳むたびに、背中から聞こえてくる、数を数える声。
どうして彼女だったのか。
旅館を去ったあとに届いた一枚の年賀状が、その答えなのかもしれない。
眠れない夜のお供に、ゆっくりとお聴きください。
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