敵国のスパイが、秦を救った!中国統一を支えた「水の力」【渡邉義浩】
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敵国のスパイが、秦を救った!中国統一を支えた「水の力」【渡邉義浩】
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国を滅ぼすほどの巨大工事となった「大運河」。
それでも、なぜ後世の王朝はこの運河を使い続けたのか。
中国史を動かしたのは、戦争や皇帝だけではありません。
鍵を握ったのは、人と物を動かす「水」と「物流」でした。
戦国時代、秦を大規模工事で疲弊させるため、敵国・韓から送り込まれた水工・鄭国。
ところが彼が建設した「鄭国渠」は、皮肉にも秦の農業生産力を高め、秦の躍進を支えることになります。そして約800年後、隋の煬帝が進めた一大国家プロジェクト「大運河」。莫大な費用と労働力を投じた大工事は隋を疲弊させる一因となりましたが、王朝が滅びても大運河は残り、南北を結ぶ巨大物流網として歴代王朝に受け継がれていきます。さらに、軍事力で苦戦しながら経済力で生き残った宋、物流と情報網で巨大帝国をつないだ元、そして現代中国の「一帯一路」まで。
なぜ「水」を制することが、国を制することにつながったのか。
なぜ長安・洛陽は中国の中心から外れ、開封・杭州・北京が繁栄したのか。
早稲田大学・渡邉義浩教授が、秦から隋・宋・元、そして現代まで、「水」と「物流」から中国史を読み解きます!
▼出演者プロフィール
渡邉義浩
1962(昭和37)年、東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。大東文化大学文学部教授を経て、現在、早稲田大学文学学術院教授。大隈記念早稲田佐賀学園理事長。専門は「古典中国」。三国志学会事務局長。著書に『後漢国家の支配と儒教』、『儒教と中国―「二千年の正統思想」の起源』、『三国志―演義から正史、そして史実へ』、『全譯後漢書』(全19巻、主編)など。漫画『キングダム』関連書籍の執筆、吉川英治『三国志』新装版、映画『レッドクリフ』日本語版監修なども担当。推しメンは諸葛亮。