【信仰】人類が見たこともない神を信じる理由と、宗教・国家の起源
歴史の問い
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【信仰】人類が見たこともない神を信じる理由と、宗教・国家の起源
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歴史の問い
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人はなぜ、見たこともない神を信じるのか。宗教や国家は、どこから生まれたのか。
信仰の起源を、チンパンジーと3歳児の実験、スペインの火渡りの祭り、世界8地域のコインのゲーム、そして明治の改暦からひもときます。
イギリスの遺跡ストーンヘンジには、750キロ以上離れた土地から、重さ6トンの石が運ばれました。食べられもしない石のために、文字を持たない人々が力を合わせたのです。人はなぜ、目に見えないもののために動くのでしょうか。
チンパンジーは、ほかの誰かのエサが横取りされるのを見ても、泥棒をこらしめませんでした。ところが3歳の子どもは、ついさっき作られたばかりの遊びの決まりを、人形に「ちがうよ」と守らせようとします。積み木を「石けん」ということにして遊ぶ、ごっこ遊びでも同じです。神や国家、法律を支える力の芽は、この「ということにする」力にあるのかもしれません。哲学者ジョン・サールは、それを「ある場面では、これを、あれとみなす」とまとめました。
では、会ったこともない何百万人に、同じ決まりを信じさせたものは何だったのか。火渡りの祭りで、渡る人と家族の心拍はよく似た上がり下がりを見せました。世界8地域で行われたゲームでは、「神は見ていて罰を与える」と強く信じる人ほど、遠くの見知らぬ人にも公平にコインを分けました。そして政治学者ベネディクト・アンダーソンは、国家を「想像の共同体」と呼びました。
見えないものを共に信じる力が大きな協力を生んだ、という見方は、歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリが広く知らせました。一方で、人を罰する神は社会が大きくなった後に現れたという分析や、宗教や物語よりも戦争・征服・たくわえた食べ物が先だったという見方もあり、議論が続いています。動画では両方を紹介しています。
明治5年の12月は、2日しかありませんでした。2011年、サモアには12月30日が来ませんでした。暦も、神も、国家も、みんなで信じているだけのもの。それは嘘なのでしょうか。
▼ この動画で解く三つの謎
1. 目に見えないものを信じる力は、どこから来たのか
2. それは、どうやって何百万人もの見知らぬ人を束ねたのか
3. みんなで信じているだけのものは、嘘なのか
▼ チャプター
0:00 6トンの石を750キロ運んだ人々
0:31 三つの謎
1:01 ストーンヘンジは何のために造られた?
1:55 チンパンジーは泥棒を罰しない(実験)
3:03 3歳児の「ちがうよ」 ごっこ遊びの実験
4:33 「これを、あれとみなす」 制度の正体
5:31 火渡りの祭りとそろう心拍 儀式の力
6:32 見ている神と、想像の共同体
7:59 信仰が先か、力が先か ハラリ説と反対説
9:11 消えた日付 明治の改暦とサモア
10:36 神も国家も、嘘なのか
12:00 三つの答えと次回予告
▼ 次に公開する動画
「農業革命は"史上最大の詐欺"だったのか」――およそ1万年前、人類は畑を耕しはじめた。暮らしは豊かになった、はずだった。
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▼ 前の動画(シリーズ「サピエンスをたどる」)
うわさ話が、世界を征服した: • 【うわさ話】人類が言葉を手に入れ、世界を征服した理由
なぜ、私たちだけが残ったのか: • 【信じる力】最強のネアンデルタール人が消え、弱い私たちが残った理由
▼ 参考文献・参照資料
・Clarke, A. J. I. et al. (2024) Nature ― ストーンヘンジの祭壇石はスコットランド北東部から(750キロ以上)
・Parker Pearson, M. et al. (2015) Antiquity ― ブルーストーンの産地、ウェールズのプレセリ丘陵
・Riedl, K., Jensen, K., Call, J. & Tomasello, M. (2012) PNAS ― チンパンジーは第三者として罰を与えない
・Rakoczy, H., Warneken, F. & Tomasello, M. (2008) Developmental Psychology ― 3歳児は遊びの決まりを守らせようとする
・Rakoczy, H. (2008) Developmental Psychology ― ごっこ遊びの見立てを破ると、子どもは抗議する
・Searle, J. R. (1995) The Construction of Social Reality ― 「ある場面では、XをYとみなす」と制度的な事実
・Konvalinka, I. et al. (2011) PNAS ― スペインの火渡りの祭りと心拍
・Purzycki, B. G. et al. (2016) Nature ― 罰を与える神への信仰と、見知らぬ人への公平さ(8地域のゲーム)
・Anderson, B. (1983) Imagined Communities(『想像の共同体』)― 国家は想像の共同体
・Whitehouse, H. et al. と Beheim, B. et al. ほか ― 人を罰する神の出現時期をめぐる分析と論争
・Turchin, P. (2016) Ultrasociety / Carneiro, R. L. (1970) Science ― 戦争と征服が大きな社会をつくったという見方
・Scott, J. C. (2017) Against the Grain ― 穀物と国家
・国立国会図書館「日本の暦」― 明治の改暦(明治5年12月3日を明治6年1月1日とした)
・ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』河出書房新社(参照書籍の1つ)
※本動画は上記の研究・文献をもとに独自に構成・検証したものです。特定の書籍の朗読・要約ではありません。
※学説には議論が続いているものを含みます。数値や年代は研究によって幅があり、新しい発見で変わることがあります。
※ナレーション:VOICEVOX:青山龍星
歴史の問い|シリーズ「サピエンスをたどる」
#宗教の起源 #信仰 #人類史