【異世界ケルト】宿の厨房、かぼちゃパイの焼ける夜|ハロウィン・勉強・読書・作業用・ファンタジーBGM
Tirawen
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【異世界ケルト】宿の厨房、かぼちゃパイの焼ける夜|ハロウィン・勉強・読書・作業用・ファンタジーBGM
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月の出た秋の夜、宿の厨房でかぼちゃのパイが焼きあがる、ハロウィンのケルト調BGM。竈の火のそばで、勉強・読書・静かな作業をしたいときのための幻想音楽です。
このチャンネルの音楽は、ひとつづきの魔法の世界「ティラウェン」を旅する物語としてお届けしています。 旅する少女と、相棒の小さな白い竜――エイリ。二人が立ち寄った場所の景色を、一本ずつ音楽にしていきます。
• Tirawen Fantasy Music
―📕物語―
宿の竈は、夜のあいだだけ貸してもらえることになっていた。
主人はとうに休んでいて、厨房に残っているのは、火のはぜる音と、吊るした銅鍋がときおり触れあう音だけだ。梁からは輪切りにして干した林檎が糸に通されて何本も下がり、その向こうの窓に、まるい月がひとつ掛かっている。
長い木のテーブルは、どこもかしこも粉で白かった。 めん棒、半分に割ったかぼちゃ、赤い林檎、蜂蜜の小壺、肉桂の枝。格子に編んだ生地をかぶせた二枚目のパイが、焼かれる順番を待っている。
竈の口を開けると、熱と甘い匂いがいっぺんに溢れた。 少女は厚い鍋つかみでパイを引き出し、テーブルにそっと降ろす。焼き色は思っていたより少しだけ濃くて、上にのせた木の葉のかたちの生地が、縁から金色に反りかえっていた。
エイリは、テーブルの上に子どものように座っていた。 皿のすぐそばまで身を乗りだし、目を閉じて、のぼってくる湯気を顔いっぱいに受けている。翼の先が、ときどき小さくふるえた。
窓辺には、昼のうちに彫っておいたかぼちゃが並んでいる。どれも、笑った顔にした。 むかしは蕪をくりぬいて灯りにしたのだと、どこかの町で聞いたことがある。年の境目の晩に戸口へ灯りを置いておくと、帰ってくるものが道に迷わないのだと。 明日の夜が、その晩だった。
「……ひと切れだけなら、いいよね」
エイリは答えずに、湯気の中でもう一度、深く息を吸った。
外では、風が落ち葉を石畳の上で転がしている。 通りの向こうの窓にも、遅くまで灯りがひとつ残っていた。
竈の火が少し落ちついたころ、二枚目のパイを入れる。 待つあいだに、少女はテーブルの端の粉を払って、そこに帳面を広げた。明日の灯りの数と、蝋燭の数と、それから、パイを切り分ける数。 書いているうちに、指先の粉がページに白く移った。
火の音は、ずっと同じ調子で続いている。 焼けるまでには、まだしばらくかかる。
―🎵こんなときに―
・夜の勉強や読書のおともに
・静かに手を動かしたい作業の時間に
・肌寒い秋の夜、あたたかい飲みものを手元に置いて
・ハロウィンの夜を、家でのんびり過ごすときに
―📜プレイリスト―
00:00 Track1
03:16 Track2
05:46 Track3
08:13 Track4
13:59 Track5
16:42 Track6
19:27 Track7
22:10 Track8
25:09 Track9
27:39 Track10
33:00 Track11
36:50 Track12
42:32 Track13
46:57 Track14
51:31 Track15
54:11 Track16
56:35 Track17
59:42 Repeat
―📣このチャンネルについて―
ティラウェンという、ひとつづきの世界を旅していくケルトBGMチャンネルです。 苔むす遺跡、時計塔の見える旧市街、雲海の上をゆく飛空艇――動画がひとつ増えるごとに、この世界の地図が少しずつ広がっていきます。
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