二番 / 片瀬 修一【Official Video】
Makiの部屋 #Sparks
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二番 / 片瀬 修一【Official Video】
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「二番」片瀬 修一 / Official Lyric Video
終わるつもりで上った丘で、母の台所で覚えた歌を歌った。
二番が出てこない。一番をもう一回。窓が閉まり、坂の下からサイレン。
観客一名、通報一件。
小説『続き』第1巻『続きを聞かせて』の夜から生まれた一曲です。
発達障害の診断を受けた窓際サラリーマン・片瀬修一が、チューリッヒの丘で歌い、通報され、そこから生き直す話。
小説は note で全話無料で読めます。
https://note.com/maki_tuzuki
■ 歌詞
九時の鐘を数えても 空はまだ明るくて
最後に一度だけ 弾く場所を探してた
留め具を外したのは 頭じゃなく手のほうで
三弦が少し低い いつもの癖を直す
最初の和音は 思ったより大きくて
鳩が二羽 屋根の高さで消えた
鳴らした音は もう戻らないから
やめる口実のほうが なくなった
二番が出てこない
台所で覚えた歌なのに
一番をもう一回 声は外れたままで
向かいの窓が 静かに閉まる
それでも弾いてた 坂の下からサイレン
観客一名、通報一件
署の廊下は白くて 蛍光灯は全部点いてる
罰金は百フラン 宿の一泊より十フラン安い
領収書のブーセ 辞書を引いたら
罰金と、悔い改め 同じ綴りで意味が二つ
署を出たら街灯の下に 待ってる人がいて
大丈夫でしたか、を 全部飛ばして言った
「続き、聞かせてもらえますか」
途中で終わった歌は 気持ちが悪いから
二番が出てこない
それでもいいと 低いところをハモる
一番の三回目 宿のロビーの隅で
ささやいても 外れ方まで同じ
最後の和音が消えるまで 誰も触らない
拍手はゼロ、サイレンもゼロ
十五年前の拍手は 十四人で四秒
毎晩 声を出さずに 数えてた
湖畔なら合法だった、と 制服が言う
間違えたのは歌じゃなく 場所のほう
あの丘に 僕より先に いた人がいた
集計を 書き直す
二番はまだ出てこない
出てこないまま 予定だけ先に決めてある
今度は湖畔で 帽子は置く、回さない
一箇所三十分 二番まで
十四人を超える日まで 数えるのをやめない
観客二名、通報一件
三弦が少し低い
直してから、もう一回
■ クレジット
作詞:続木薪
作曲・演奏:Suno(AI生成)
イラスト:小説『続きを聞かせて』第11話扉絵
映像:続木薪
■ 続木薪(つづき・まき)
note https://note.com/maki_tuzuki
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#続木薪 #二番 #発達障害