【感動する話】夫が愛人と再婚し家を追い出された私。夫「赤の他人は今すぐ出ていけ」義母「跡取り産めない嫁はいらん」→亡き父が所有していたホテルに行くと支配人「お嬢様どうぞ中へ」【泣ける話・いい話・朗読】
涙のひと駅
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【感動する話】夫が愛人と再婚し家を追い出された私。夫「赤の他人は今すぐ出ていけ」義母「跡取り産めない嫁はいらん」→亡き父が所有していたホテルに行くと支配人「お嬢様どうぞ中へ」【泣ける話・いい話・朗読】
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涙のひと駅
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ご視聴いただき、ありがとうございます。
「涙のひと駅」では、日々の中でふと出会う小さな優しさや、
人生のどん底から少しずつ立ち上がっていく物語を、朗読形式でお届けしています。
聴き終えたあと、心にそっと灯りが残るような作品を目指して、一つ一つ丁寧に制作しています。
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【本日のお話】
女性「あの、これ、もう外に出しちゃっていいんですよね」
玄関のたたきに段ボールが3つ並んでいた。
私の服と、私の本と、私の靴。
8年暮らした家から持ち出せるものは、それで全部だった。
段ボールを指さしていたのは、私の知らない若い女性だった。
長い髪をきれいに巻いて、うちのスリッパを履いている。
まるで前からこの家の人だったみたいに。
奥から夫が出てきた。
私と目も合わせずにその女性の肩を抱いた。
直樹「聞こえただろ。もう荷物はまとめた。俺はこの人と一緒になる」
まだ何ひとつ話し合っていない。
私はまだこの家の妻のはずだった。
それなのに夫は、もう私を妻として見ていなかった。
私は何か言おうとした。この家のためにこの8年、私が何をしてきたか。義母の通院に付き添った日のことも、お義父さんが亡くなった年の冬のことも。
直樹「赤の他人は今すぐ出ていけ」
言葉が喉の途中で止まった。
廊下の奥から義母が現れて、私の顔を見もせずに言った。
澄江「跡取りも産めない嫁はいらん」
10月の風が、開けっぱなしの玄関から吹き込んできた。
段ボールの蓋がぱたぱたと鳴っていた。
私は泣きながら家を出た。
財布の中には2万3千円。
行く場所はどこにもなかった。
その夜、駅前のベンチで私は5年前に父から渡された茶色い封筒を思い出す。
あの封筒が私の人生をまるごとひっくり返すことになるなんて、この時の私はまだ知るよしもなかった。
ぜひ最後までお楽しみください。
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