悪役令嬢の私が雪道で拾った少年、十年後ラスボス公爵になって私を守りに来ました
花咲リリカ
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悪役令嬢の私が雪道で拾った少年、十年後ラスボス公爵になって私を守りに来ました
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花咲リリカ
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悪役令嬢に転生した初日。
私は破滅予定表を見て、王都から逃げ出した。
王子にも会わない。
聖女にも近づかない。
舞踏会にも出ない。
そう決めて、雪の辺境へ向かった私の前に、ひとりの少年が倒れていた。
破れた服。
傷だらけの腕。
足首の鉄輪。
そして彼は、消えそうな声で言った。
「僕を、捨てないで」
私はその手を取った。
けれど次の瞬間、システムは残酷な警告を出す。
ノア・グレイヴ。
十年後、王国を滅ぼすラスボス。
助けた少年は、未来の災厄だった。
それでも私は、彼を見捨てない。
温かいスープを与え、名前を呼び、傷を治し、読み書きを教え、
黒く染まりかけた心を少しずつ人間に戻していく。
王都は彼を実験体と呼んだ。
魔法院は彼を兵器にしようとした。
王太子は私に、その子を差し出せと命じた。
でも私は決めた。
王都がこの子をラスボスにするなら、
私がその未来を壊してみせる。
そして十年後。
私が処刑台に立たされたその日、
大聖堂の扉が開く。
そこに現れたのは、かつて雪道で泣いていた少年ではなかった。
王国最強の防衛線を築いた、ラスボス公爵ノア。
「約束を果たしに来ました」
これは、悪役令嬢が未来のラスボス少年を拾い、
捨てられる運命も、滅びる未来も、王都の脚本も全部書き換える、
育成×救済×逆転ざまぁファンタジー。