【銀河鉄道の夜】切符はまだ、僕の手に|Glitchcore【es.factory】
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【銀河鉄道の夜】切符はまだ、僕の手に|Glitchcore【es.factory】
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「君が消えたのではない。
僕らで歩くはずの未来が、降りていった。」
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』をモチーフに、ジョバンニの視点から描いたオリジナル曲です。
孤独な町から、星を渡る列車へ。
隣にいたカムパネルラとの旅、突然の空席。
そして、残された僕が地上で生きていく理由。
美しいピアノと激しく砕けるGlitchcore、幾重にも重なる女性合成ボーカルで、出会いと別れの夜を描きました。
切符はまだ、僕の手に。
行き先は、これから生きる時間の中に。
An empty seat. A journey remembered.
Inspired by Kenji Miyazawa’s Night on the Galactic Railroad, told through Giovanni’s eyes.
Title:切符はまだ、僕の手に
Genre:Glitchcore / Melodic Breakcore
Inspired by:宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
Creative Direction:es.factory
Created with Suno / AI-assisted lyrics and artwork
星は遠いから
きれいなのではない
届かないものを
僕らが見上げてしまうから
きれいなのだ
教室の地図に指を置いて
銀河の岸を答えたけれど
笑い声だけが先に着いて
僕の言葉は席へ戻った
父さんの船は帰らない
母さんの熱も下がらない
活字を拾う指の隙間で
祭りの灯りが滲んでいた
みんなが町へ急ぐ夜
僕だけ丘へ逃げてきた
空に轢かれた白い帯を
ひとりで川だと思ってた
誰も来ないと思った場所で
列車の窓がひらいた
誰にも会えないと思った夜に
君が隣へ座っていた
カムパネルラ
この切符はどこまで行ける
終着駅がないのなら
ずっと隣にいてくれる?
窓の向こうを星が流れ
僕らの影が重なった
ほんとうの幸いを探そうと
君は静かに笑っていた
帰る場所の違う二人が
同じ夜を走っていた
あの時だけは僕も世界に
いていいような気がした
鳥を捕まえるひとの籠
名前を忘れた子供たち
祈りのかたちをした十字架
赤く燃えてる蠍の火
幸せですかと訊くたびに
誰かが列車を降りていく
正しい場所へ向かうはずの
線路は少しずつ分かれてく
君は何度も窓を見ていた
水の音でも探すように
僕には見えない岸辺から
誰かが君を呼んでいた
「どこまでも一緒に行こう」
その言葉が消えないうちに
君の座席は冷たくなった
切符だけでは越えられない
暗い境目がそこにあった
カムパネルラ
君はどこで降りたのだろう
さよならさえ言わないまま
なぜ僕だけを帰したの
銀河は何も答えなくて
汽笛だけが遠ざかった
ほんとうの幸いを探すには
君がいなければ駄目なのに
君が消えたのではない
僕らで歩くはずの未来が
ひとつ手前の停車場で
音も立てずに降りていった
目を覚ませば草の匂い
祭りの声と川の音
夢だったと思うには
この切符がまだ温かい
川べりで誰かが叫んだ
「ザネリは助かった」と
その次に聞こえた名前が
世界から音を奪っていった
君は星へ行ったのではない
誰かを岸へ押し戻して
自分の明日を手放したまま
水の底へ沈んでいった
僕が銀河で見た光は
星なんかじゃなかった
誰にも知られない場所で
それでも誰かを救おうとした
君の命だった
カムパネルラ
僕はここで生きていくよ
君のいないこの世界を
君と見つけた目で見ていくよ
ほんとうの幸いが何か
今も僕には分からない
だけど誰かが沈む時には
この手を岸から伸ばしたい
君がいなくなったのではない
会えなかった明日のすべてを
僕の時間へ預けるために
ひと足先に降りたのだ
父さんが帰るという知らせと
母さんへ届ける乳瓶を抱き
泣きながら僕は走っていく
星の終わった町の中を
列車はもう見えない
君の席もここにはない
それでも切符は
まだ僕の手にある
行き先は書かれていない
だから僕は
生きる方へ
歩いていく
#銀河鉄道の夜 #切符はまだ僕の手に #esfactory