好感度100なのに恋愛0の王太子、悪役令嬢だけが聖女ルートの感情偽装を暴きました
月灯りロマネスク
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好感度100なのに恋愛0の王太子、悪役令嬢だけが聖女ルートの感情偽装を暴きました
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月灯りロマネスク
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私は、人の好感度が見える悪役令嬢。
だから最初は、聖女候補エミリアが全員に愛されているのだと思っていた。
王太子ユリウスの好感度は100。
近衛騎士は92。
宮廷魔術師は88。
でも、おかしい。
王太子は笑っていない。
騎士は彼女を見るたび剣に手を置く。
魔術師は恋ではなく研究対象として見ている。
そして私だけが見てしまった。
【責任:71】
【警戒:21】
【恋愛:0】
好感度100の中身は、愛ではなかった。
感謝。
責任。
恐怖。
疑念。
保護欲。
この世界は、複雑な感情をすべて“恋愛好感度”へ変換していた。
しかも聖女エミリア本人も、自分が誰を好きなのか知らされていない。
彼女の感情は、ただのルート選択として処理されていた。
「数字が100なのに、寂しいと思う私が変なんでしょうか」
違う。
100でも、寂しいものは寂しい。
私はもう、好感度を正しい数字へ直さない。
王太子の100も、騎士の92も、聖女の0も、全部答えにしない。
好きかどうかくらい、本人に聞けばいい。
これは、好感度が見える悪役令嬢リディアが、
聖女エミリア、王太子ユリウス、北方公爵ディオンたちと共に、
恋愛を数字で決める乙女ゲーム世界の感情偽装を暴く、
悪役令嬢×好感度システム×恋愛ルート崩壊ファンタジー。