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藪入りにも十年帰らぬ女中、夜明けの川へ運んでいた菓子箱|昔話|日本昔話|民話|江戸時代|朗読

夜ばなし茶屋

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藪入りにも十年帰らぬ女中、夜明けの川へ運んでいた菓子箱|昔話|日本昔話|民話|江戸時代|朗読

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夜ばなし茶屋
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「お願いでございます……今年の藪入りも、わたしを、お店に置いてくださいまし!」 弘化四年の正月、江戸浅草の菓子屋「駒屋」。奉公人たちが晴れ着で里へ帰る藪入りの朝に、女中のおとよだけは、十年ものあいだ、一度として里へ帰ろうとはしませんでした。そのかわり、おとよは夜明けごとに菓子箱をひとつ抱えて川岸へ向かい、年老いた船頭にそっと手渡していたのです。「返事は、いりません」とだけ言い添えて。 やがて店では「女中が店の菓子を川へ流している」という噂が立ち、御新造はおとよに言い渡します。「七月の藪入りには、里へ帰りなさい」。 十年前の藪入りの日、おとよはいったい何を聞いてしまったのでしょうか。そして、夜明けの川へ運ばれた菓子箱は、誰の元へ届いていたのでしょうか。 💬 心に残りましたら、コメントに「おかえり」と一言お寄せください。 😊 チャンネル登録・高評価が、次の物語をお届けする何よりの励みになります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 🌙 語り部より 言葉は、半分だけ聞くと、まるで違う意味になることがございます。遠慮しあって十年口をつぐんだ家族と、ひとりの女中の物語です。 📜 物語について・制作のご案内 このお話は、江戸時代の藪入りの習わしと、行徳河岸から下総行徳へ通った行徳船を下敷きに、人物・出来事・結末をすべて新しく書き下ろした創作の昔話(フィクション)です。「駒屋」や登場人物は架空のもので、実在の人物・団体とは一切関係ありません。挿絵はAIイラスト、朗読はAI音声で制作し、物語と台本は一つひとつ書いて整えています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 📖 豆知識 ・藪入り:正月十六日と七月十六日ごろ、奉公人が主家から暇をもらい、里へ帰ることを許された日。 ・御新造:商家のおかみさん(主人の妻)を敬って呼ぶことば。 ・行徳船:江戸の小網町・行徳河岸と下総の行徳を結んだ船。塩や人を運びました。 #昔話 #日本昔話 #民話 #江戸時代 #朗読 #藪入り #女中 #夜ばなし茶屋