【うつ病】家事ができないのもうつ病の症状?【精神科医が7.5分で説明】抑うつ状態|うつ|精神科
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
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【うつ病】家事ができないのもうつ病の症状?【精神科医が7.5分で説明】抑うつ状態|うつ|精神科
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0:00 (1)はじめに
0:16 (2)うつ病と各種症状
0:53 (3)「うつ病で家事ができない」こととその背景
3:06 (4)様々な家事ができなくなる
5:21 (5)うつ病で家事ができない場合の対策
6:29 (6)まとめ
「家事ができない」のもうつ病の症状でしょうか?片付けや料理などの家事は、実際は考えて判断して段取りを組み動くなど、脳での様々に思考しつつ実践します。そのため、うつ病で思考力などの脳機能や意欲等が全般的に低下すると、家事も広範囲で困難になります。
ご質問「家事ができないのもうつ病の症状?」について、精神科医が7.5分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
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↓詳しい内容はこちらです。
(1)はじめに
うつ病は、単なる気分の落ち込みだけではなく、日常生活の多くの面に影響を及ぼす脳の不調です。その中でも特に「家事ができなくなる」という症状は、周囲から理解されづらい一方で、患者さんの生活に大きな影響を与える重要な問題です。本稿では、うつ病における家事の困難さについて、その原因と対処法を詳しく解説していきます。
(2)うつ病と各種症状
うつ病の主な原因は、脳内物質であるセロトニンの不足とされています。症状は大きく3つに分類されます。まず「こころの症状」として、気分の落ち込みや不安に加え、集中力の低下などの認知機能の低下が見られます。次に「体の症状」として、不眠や疲れやすさ、さらには吐き気などの自律神経症状が現れます。最後に「行動の変化」として、人との接触を避けたり、声が小さくなるなど、外部から観察可能な変化が生じます。
(3)「うつ病で家事ができない」こととその背景
うつ病で家事が困難になる背景には、主に3つの要因があります。
第一に「脳機能の低下」です。思考力や判断力が低下し、特に物事の段取りを組むことが難しくなります。家事には複数の作業を順序立てて行う必要があるため、この症状が大きく影響します。
第二に「意欲や興味の低下」です。何事にも意欲が湧かなくなり、自分の状態にも関心が持てなくなります。その結果、家事が単なる「義務」としてしか認識できなくなり、さらに実行が困難になっていきます。
第三に「倦怠感と疲れやすさ」です。体が重く感じられ、少し動いただけでも疲労感が強くなります。このため、継続的な活動が必要な家事の遂行が特に困難になります。
(4)様々な家事ができなくなる
家事の困難さは、生活のあらゆる場面で現れます。
食事に関しては、買い物の段階から困難が始まります。食材の選択という意思決定が難しくなり、さらに料理の手順を考えて実行することも大きな負担となります。食欲も低下し、結果として十分な食事が取れなくなることもあります。
洗濯については、洗濯物の仕分けから、洗濯、乾燥、取り込み、収納という一連の流れを管理することが困難になります。服の選択も負担となり、同じ服を着続けることも少なくありません。
入浴も大きな課題となります。準備から後片付けまでの一連の動作が億劫になり、結果として入浴を長期間避けてしまうこともあります。
掃除や片付けも同様に影響を受けます。物の整理や不要品の処分に関する判断が困難になり、部屋が乱雑な状態になりがちです。
さらに、各種の行政手続きや支払いなども滞りがちです。オンラインでできる手続きであっても、思考力の低下により完了することが難しく、様々なトラブルにつながることがあります。
(5)うつ病で家事ができない場合の対策
対策の基本は「やることを最小限にしつつ、うつ病の治療を行う」ことです。
まず、実施する家事を「本当に必要なこと」に絞ることが重要です。うつ病の状態では、多くのことを同時にこなすのは困難です。必要最低限の事項に焦点を当て、それらをできるだけ単純化して実施することを心がけましょう。
根本的な対策は、やはりうつ病の治療です。抗うつ薬などの標準的な治療を継続することが、最終的な解決につながります。ただし、特に脳機能の回復には時間がかかるため、その間は上記のような負担軽減の工夫を併用することが必要です。
(6)まとめ
うつ病は、単なる気分の問題ではなく、思考力や意欲、身体機能など、生活の広範な領域に影響を及ぼす疾患です。家事の困難さもその重要な症状の一つとして認識する必要があります。対策としては、当面の負担軽減と根本的な治療の両輪で取り組むことが重要です。一時的に家事ができなくなることは、決して怠慢ではなく、治療が必要な症状なのだということを、患者さんもご家族も理解することが大切です。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
#うつ病 #家事ができない #抑うつ状態 #精神科 #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。