関西空港はなぜ、沈むと分かっていて海の上に造られたのか
日本の巨大インフラ図解
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関西空港はなぜ、沈むと分かっていて海の上に造られたのか
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日本の巨大インフラ図解
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関西空港の一期島は、埋め立てを始めてから今日までに13メートルあまり沈んでいます。それは事故ではありません。最初の土を海に入れる前から、沈むことは計算に入っていました。
始まりは、伊丹の空でした。住宅地に囲まれた空港の騒音をめぐって、昭和44年に川西市の住民31人が裁判を起こし、やがて2万人を超える人々が声を上げます。昼も夜も飛べて、誰の家の上も通らない空港をつくる。昭和49年に示された答えは、岸からおよそ5キロ沖、泉州沖の海の上でした。
ところが、その海の底には、水をたっぷり含んだ厚さ20〜25メートルほどの柔らかい粘土と、その下に数百メートル続く古い地層が眠っていました。厚さは見積もりによって400メートル以上とも、1000メートルともいわれます。技術者たちは、一期島の下だけでおよそ100万本の砂の柱を打ち込み、固められない深い層の沈下は、見積もってその分だけ島を高く盛りました。それでも平成13年には、沈下は見積もりの上限を超えて11.9メートルに達します。
開港から4か月あまりで襲った阪神・淡路大震災。開港からちょうど24年目の同じ9月4日に島を水につからせた、平成30年の台風21号。そして令和の今、一期島は13.11メートル、二期島は17.25メートル沈み、今も年に数センチずつ下がり続けています。
真夜中の第1ターミナルの地下で、作業員が柱の足もとに薄い鉄の板を差し込んでいます。一度に持ち上げるのは10ミリまで。なぜそんなことをするのか、その答えは動画の最後で、同じ地下でお見せします。
00:00 深夜の地下で差し込まれる鉄の板
02:40 伊丹の騒音と、夜の静けさをめぐる裁判
06:45 なぜ海の上だったのか 海の底を輪切りにする
10:30 1平方メートルに45トン 粘土が沈むしくみ
14:05 海の底に打ち込んだ100万本の砂の柱
22:05 見積もりを超えた沈下と、開港直後の大震災
31:10 二期島の誕生と、平成30年台風21号の一日
42:20 第1ターミナルの地下へ 鉄の板の正体
49:00 令和の今、関西空港はどこまで沈んだのか
55:30 沈むと分かっていて、海の上に造った理由
#関西国際空港 #地盤沈下 #土木