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ZeroNious 溺れる前に、名前を呼んで

ZeroNious

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ZeroNious 溺れる前に、名前を呼んで

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ZeroNious 新曲:溺れる前に、名前を呼んで lyric. 耳を浸せば 雨は遠のく 浴槽の縁に 置き去りの呼び名 あなたの舌で ほどいてほしい まだ 私に届く深さで 西日の刺さる脱衣所で 外したピアスが冷えてゆく 上手に笑えた日ほどなぜ 頬の内側 噛んでしまう 「何でもない」を濾過しても 底には小さな不満が残る あなたに嫌われない私が 私の場所を 狭くする 優しさにも 水位標があれば どこで苦しいと言えただろう 背伸びを覚えたその日から 足のつかない恋だった 溺れる前に、名前を呼んで 綺麗なままで 黙らせないで あなたに似合う形になるたび 抱いてほしいところが 削れてゆく 唇だけが 水面を探す 好きの続きが うまく言えない いちばん不器用な声を聴いて 頷く以外の私も 愛して 鏡の曇りを指で拭く 一人分だけ 朝が見える 昨夜の紅茶にできた膜 触れれば戻らぬものに似ていた 予定の空欄 差し出す癖も あなたの歩幅で選ぶ靴も 恋と名づけて揃えたけれど 爪先ばかりが 痛んでいた 冗談にした あの日の嫉妬 笑われたぶん 重くなった 浮袋にはなれない約束 胸へ結んで 何処へ行こう 溺れる前に、名前を呼んで 「いつもの私」で 片づけないで 言いかけてやめた言葉の数だけ 二人の食卓は 広くなった 向かいの椅子へ 手を伸ばしても 食器の触れる音に紛れる 機嫌を取るための口づけより 困った顔でも 答えてほしい ねえ 少し嫌いになってもいい? 待つのが平気なふりをやめて あなたの夜を 困らせてもいい? 私の時間を 取り戻すため 喉に貼りつく「ごめんね」を 今日はそのまま 飲み込まない 波風ひとつも立てない恋に 私の体温は 残れない 溺れる前に、名前を呼んで 初めて会った あの日と違う あなたの知らない顔をしたまま ここにいる私へ 振り向いて 愛され方を 覚える前の わがままな息を 吸い直したい 差し出す腕に すべて預けず あなたの隣へ 自分で泳ぐ 溺れる前に、名前を呼んで 今度は私も あなたを呼ぶ 返事を急がす微笑みをほどき 二人の言葉で 岸を見つけよう 栓を抜いたら 水は渦を巻く 隠していた膝が ゆっくり現れる 扉の向こうで あなたが呼んだ 「平気」じゃなくて 「話したい」と 答えた