米同時多発テロから25年 真下でとらえた一部始終 “封印映像”公開…撮影者の想い【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年9月11日)
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米同時多発テロから25年 真下でとらえた一部始終 “封印映像”公開…撮影者の想い【羽鳥慎一モーニングショー】(2026年9月11日)
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アメリカは9.11同時多発テロから25年という節目を迎えます。これまで24年間封印されていた当時の様子を撮影した映像が去年、新たに公開されました。
■新映像には1時間の記録
9.11から25年が経った現場です。あの日、飛行機の突入からタワーの崩壊まで、その真下で何が起きていたのか。新たな映像には、その状況が1時間にわたって記録されていました。
ワールドトレードディザスター(災害)と書かれ、24年間にわたって封印され続け、去年初めて公開された8ミリテープ。
撮影したのはエドワード スフェラッザさん(54)で、当時、空調技師としてマンハッタンで作業をしていました。
スフェラッザさん
「事件の瞬間はカメラを持っておらず、建物の中で新婚の妻と電話していました。すると『外へ出ないでください』と館内放送が流れました」
一体、何が起きているのか。仕事の記録用に持っていたカメラで撮影を始めたといいます。
映像は、ワールドトレードセンターの北棟に1機目が激突した直後から始まっていました。
「飛行機がビルに突っ込んだらしいぞ」
黒煙とともに窓から噴き出す炎。すぐ下には大勢の人たちの姿が見えます。
「ほら、下の階へ燃え移っている。燃料があるからだ」
「まだ大勢が中にいるのに」
映像が撮影されたのは、ワールドトレードセンターのわずか1ブロック先。ほぼ真下からの映像です。
■避難してきた人に話を聞く様子も
そして、わずか17分後の午前9時3分に南棟に2機目が激突。一斉に悲鳴が上がり…。
「ほら、みんな、家に戻るんだ!この場から離れるんだ!」
2機目の激突の瞬間を目の当たりにしたスフェラッザさん。爆風と熱を1ブロック離れた場所でも感じたといい、その直後、現場から逃げ出します。
衝撃の大きさに泣きながら歩くスフェラッザさん。映像には涙ながらに抱き合う人の姿も映されていました。
「私はビルの向こう側にいて、大きな穴が開いているのが見えた」
「これは事故じゃない。絶対に狙ってやったんだ」
スフェラッザさんは仕事用の車に戻り、ツインタワーの撮影を続けます。刻一刻と激しさを増す、ビルからの黒煙。
「無事だが生きた心地がしないので避難する。全部映像に記録した」
その後、車で避難を始めますが、大勢の人が不安そうにビルを見上げている様子が残されていました。
映像には、ワールドトレードセンターから逃げてきた人に、話を聞く様子も記録されていました。
WTC北棟から避難した人
「(Q.貿易センタービル?)ああ。やばかった。71階で降りた途端、ビル全体が揺れてさ。2機ともハイジャックされたって本当か?」
「(Q.ボストン発の便らしい)ビルの中には戻れそうにないな」
■ツインタワー南棟が崩壊
撮影を始めてから1時間あまり後の午前9時59分。
轟音(ごうおん)をたて、ツインタワーの南棟が崩壊。ビルが崩れたことによる突風でがれきが竜巻のように舞い、スフェラッザさんに襲い掛かります。
「大丈夫だ、絶対助かる。絶対助かる」
辺りは灰に覆われ、至る所で叫び声が上がります
「まるで粉じんに溺れるような感覚でした。だからカメラの電源を切りました。もしここで死ぬなら家族に私が苦しむ姿を見せたくなかったからです」
物陰に隠れ、難を逃れたスフェラッザさん。粉じんが落ち着き始めたことで、再びカメラを回し始めました。
■粉じんで覆われ“モノクロの世界”に
辺りは一面、灰に覆われ、大量のがれきや紙が散乱。呼吸をするのも困難な中、自分の車へと向かいます。
たどり着くと近くにいた見知らぬ男性と女性が、スフェラッザさんの車の中に避難していました。
避難してきた人は、灰をかぶっていて全身真っ白に…。
避難してきた人
「乗せてもらって助かった。命拾いしたよ」
スフェラッザさん
「座席に水があるから飲んだほうがいい。車のドアをロックしなくてよかった」
フロントガラス部分にも灰が積もり、塊となって次々と流れ落ちてきます。
避難してきた女性
「大丈夫?」
避難してきた男性
「苦しい」
積もった灰をワイパーでどかしながら走り出すと、街の様子が少しずつ見えてきました。
道路にはがれきが散乱。走るたびに車が大きく揺れます。
辺り一面が粉じんで覆われ、モノクロの世界に…。灰にまみれた状態で口元を押さえながらさまよい歩く大勢の人々。
ニューヨークの中心街であるマンハッタンの姿は、一変していました。
止まっている車に大量の灰が積もり、空も白くけむり、遠くが見づらい状況に…。
スフェラッザさんは、この場を後に。映像はここで終わります。
■撮影者の想い
かつてツインタワーがそびえ立っていた跡地には、復興の象徴「ワン・ワールド・トレード・センター」が建てられました。
そのすぐそばにある追悼碑には、日本人24人を含むおよそ3000人の犠牲者の氏名が刻まれています。
映像を撮影したスフェラッザさんは助けに向かわず、逃げてしまった自分を責め続けていました。
映像を「見たくない」「誰にも見せたくない」と長年、封印してきましたが、去年公開を決めました。
スフェラッザさん
「映像を公開した理由は『9.11事件は嘘だ』と否定する人が出てきたからです。9.11では現場を見て、そのにおいや味まで覚えていますし、痛みも熱さも感じました。伝えたいのは私が現場にいて事件を目撃したという事実です。要するに『嘘だ』とか『生成AIだ』とされるのが許せないんです」
同時多発テロを経験していない世代が増え、アメリカ国内で強まる風化への危機感。
スフェラッザさんは自らが目撃したあの日の記憶を、次の世代へ伝えようとしています。
「9.11は事実で、その歴史を消せば必ず繰り返されます。私は若者たちがテロ事件を経験せず、同じ苦しみを味わわないことを願うばかりです」
(2026年9月11日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp