食道がん、あなたは大丈夫?〜第22回 リスク因子を専門医が解説!
おなかの健康大学〜by Dr.ガストロ
0:00 / 0:00
食道がん、あなたは大丈夫?〜第22回 リスク因子を専門医が解説!
59 просмотров · 5 дней назад
おなかの健康大学〜by Dr.ガストロ
17 подписчиков
59 просмотров · 5 дней назад
お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる。たばこはやめたけれど、お酒はまだ。食道がんのリスク、あなたは大丈夫?
「知り合いや著名人が食道がんになったと聞いて心配になった」「お酒もたばこも量が多いけれど、大丈夫だろうか」。そんな心配をお持ちの方は多いと思います。
この動画では、消化器内科専門医のDr.ガストロが、日本人に多い「食道扁平上皮癌」のリスク因子を、研究報告にもとづいて整理します。お酒に弱い体質と飲酒、喫煙が重なったときのリスク、やせや野菜・果物不足、アカラシアという病気、そしてリスクが高い方への定期的な検査までお話しします。
先にお伝えしておくと、こうした習慣や体質があるからといって、必ず食道扁平上皮癌になるわけではありません。禁酒や節酒に成功した方では、その後、のどや食道に新たながんが見つかるリスクが下がったという報告もあります。生活習慣を見直すことで、その後のリスクは変わりうる、ということです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ この動画でわかること
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
✓ 食道がんには2つのタイプがあり、日本では9割以上が扁平上皮癌と報告されていること
✓ お酒で顔が赤くなる体質とは何か(アセトアルデヒドを分解する酵素ALDH2の働きが弱いタイプで、日本人の30〜40%)
✓ 「顔が赤くなるか」などの簡単な質問で、約90%の精度で体質を推定できるとされていること
✓ 飲み始めの頃は赤くなったが今は平気、という方も、酵素の働きそのものは変わっていないこと
✓ その体質のまま飲み続けた場合に報告されているリスク(顔が赤くなるタイプで7〜18倍、分解そのものが遅いタイプで1.7〜4.8倍)
✓ 飲酒と喫煙が重なると、リスクは足し算ではなく大きく跳ね上がるという報告(飲酒のみ2.9倍/喫煙のみ2.7倍/飲酒+喫煙8.9倍)
✓ 体質・喫煙・飲酒がすべて重なった場合の報告(190〜360倍。2つの体質を両方持つ日本人の約3%が、喫煙と飲酒を両方続けた場合という特別な条件での数字)
✓ 「やせ」もリスクになり、食道腺癌とはちょうど逆の関係であること
✓ 野菜・果物とリスクの関係(果物を1日100g多くとると0.84倍という報告)
✓ 食道の動きが悪くなる「アカラシア」もリスク因子とされていること(9.5倍/4.6倍と、研究によって幅があります)
✓ のどと食道は同じ扁平上皮という粘膜でおおわれており、片方にがんができた方はもう片方にも見つかることがあること
✓ 一度食道がんになると、治療後も新しいがんができやすいこと
✓ ヨード染色の「不染帯」の数で、治療後のなりやすさが大きく違うという報告(不染帯なし10.4%/10個以上61.8%。食道がんの内視鏡治療を受けた331例を約10年追跡した研究の数字で、検診を受ける方一般の数字ではありません)
✓ リスクが高い方には、問診票によるリスクの拾い上げと、内視鏡による定期的な経過観察(サーベイランス)が検討されていること
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
00:00 オープニング
00:18 よくある心配
00:54 この動画でわかること
01:20 食道がんには2つのタイプがある
01:49 顔が赤くなる体質とは
02:34 その体質のまま飲み続けると
03:01 飲酒・喫煙、それぞれのリスク
03:26 体質・喫煙・飲酒が重なると
04:04 「やせ」もリスクになる
04:26 野菜・果物とリスクの関係
04:49 「アカラシア」もリスク因子
05:06 なぜ定期的な検査が必要か
05:45 一度食道がんになると、その後もなりやすい
06:42 今日の4つのポイント
07:12 気になったら、まず相談を
07:46 主な参考文献
07:57 クロージング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 数字の読み方について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
動画でご紹介した倍率や割合は、その多くが観察研究(同じ集団を長期間追いかけて調べるコホート研究など)によるものです。観察研究は「一緒に起きやすい」ことを示すもので、「その体質や習慣そのものが原因である」ことを証明するものではありません。また、研究によって出ている数字には幅がありますので、あくまで目安として捉えてください。
いちばん大きな190〜360倍という数字は、顔が赤くなりやすい体質(ALDH2低活性)と、分解が遅い体質(ADH1B低活性)の両方を持つ方(日本人の約3%)が、喫煙と飲酒を両方続けた場合という、特別な条件が重なったときの報告です。お酒を飲む方、たばこを吸う方すべてに当てはまる数字ではありません。また、海外の大規模な研究では、喫煙と飲酒の掛け算的な効果がそこまではっきりしなかったという報告もあり、対象になる集団によって差がある可能性があります。
ヨード不染帯の10.4%/61.8%は、食道がんの内視鏡治療を受けた331例を約10年追跡した研究の数字で、治療のあとに新しく食道扁平上皮癌が見つかった方の割合です。検診を受ける方一般の数字ではありません。
果物の0.84倍も、ある報告での平均的な傾向であり、個人差があります。
今回ご紹介したリスク因子は、どれか1つに当てはまったからといって、必ず食道扁平上皮癌になるというものではありません。心当たりのある方は、健診や人間ドックの機会に相談してみることも一つの選択肢です。迷ったときは、かかりつけの医師にご相談ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 主な参考文献
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・鶴木絵里子, 吉永繁高. 咽頭・食道癌リスク因子とスクリーニング・サーベイランス. 消化器内視鏡. 2022.
・横山顕. 食道扁平上皮癌のリスク因子と高リスク群の絞り込み. 消化器内視鏡. 2022.
・藤原敬久, ほか. 口腔および咽喉頭,食道の腫瘍のリスク因子とハイリスク症例の拾い上げ. 消化器内視鏡. 2025.
・Katada C, et al. Alcohol consumption, smoking, and the implications of their cessations for field carcinogenesis in the esophagus: a 10-year prospective cohort study. Lancet Reg Health West Pac. 2026. PMID 41789405
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ チャンネル登録・高評価もお願いします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この動画が参考になったら、高評価・チャンネル登録をお願いします。
消化器内科専門医Dr.ガストロが、これからも皆さんの健康に役立つ情報をわかりやすくお届けします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 免責事項
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このチャンネルの動画やコメントへの返信は、診療や医療相談にはなりません。
体調に不安がある場合や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談のうえで行ってください。
#食道がん #食道扁平上皮癌 #お酒 #飲酒 #たばこ #顔が赤くなる #アセトアルデヒド #ヨード染色 #内視鏡 #消化器内科 #DrGastro