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「どちらにも賛同できない」“分断”で行き場失う票も…迫る中間選挙“MAGA”の本音は【報道ステーション】(2026年10月27日)

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「どちらにも賛同できない」“分断”で行き場失う票も…迫る中間選挙“MAGA”の本音は【報道ステーション】(2026年10月27日)

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1週間後に迫ったアメリカの中間選挙。2年前「戦争を終わらせ、経済を強くする」と訴え、大統領に返り咲いたトランプ氏。しかし、再び中東での戦争に足を踏み入れ、燃料をはじめとする物価の高騰が生活を直撃しています。大きく揺らぐトランプ大統領への評価。その本音に迫りました。 ■バイカー集団と“燃料高騰” 見渡す限りの大平原が広がるテキサス州。ここはトランプ大統領を支持する“MAGA派”の牙城の1つとされてきました。 ハーレーダビッドソンをこよなく愛すバイカー集団。“キングオブモーターサイクル”とも称されるハーレーは、古き良きアメリカの象徴とされています。ジョン・コックスさん(63)が愛車を見せてくれました。 ハーレーライダー ジョン・コックスさん(63) (Q.すごいバイクですね) 「ありがとう。ちょうど1年前に手に入れてもう5万6000キロ以上走っているかな。平均よりは多く走っているかな」 トランプ政権になって上がり続ける燃料費を、MAGA派の人たちはどう思っているのでしょうか。 ハーレーライダー ジョン・コックスさん (Q.ガソリン代のせいで遠出をためらったことは?) 「決してない。バイクはそこがいい。今でも満タンにして9ドル程度だ。タンクが空になる前に給油するが、燃料代の増加は微々たるものだ」 (Q.ハーレーに乗る人は良くても、大型トラックの運転手には痛手では?) 「確かに大型車やトラックは手痛い出費になるだろう。家庭の台所事情も様々だが、間違いなく家計にも影響する。“通勤にガソリンは必須”という家庭は難しい決断を迫られる」 燃料高騰が生活を圧迫していることは認めますが、それでも信念は曲げません。 ハーレーライダー ジョン・コックスさん (Q.“アメリカを再び偉大にする”という政策については?) 「悪い考えだとは思わない。国家や個人は“自立”が必要だ。ビジネス的にもトランプ氏は正しい」 ■“自立”尊ぶカウボーイ文化 個人の“自立”。この言葉の意味は何なのでしょうか。答えを探るべく、MAGA派を象徴する場所に行ってみました。ダラス近郊の町フォートワース。“カウボーイの町”との異名を持ちます。ここもMAGA派の一大勢力地です。 19世紀半ば、いわゆる“西部開拓時代”。牛肉需要が急速に高まる中、生息していた数百万頭もの野生の牛を捕まえるため、この地で誕生したのが“牛追い人”カウボーイです。彼らはそれを鉄道で運んで大金を稼ぎ、国に頼らず、自分たちの手で町を発展させてきました。カウボーイはその栄光の歴史と共に、自立の重要性を継承してきたのです。 暴れ馬を乗りこなすロデオも、受け継がれてきたカウボーイ文化。自立を重んじるこの町の精神が愛国心と結びつき、市民の中に“伝統的価値観”として深く根付いています。それが古き良きアメリカの復活を掲げるトランプ大統領を支える基盤となっていて、今でも擁護するような発言が目立ちます。 テキサス州の男性 「トランプ氏は多くの素晴らしいことを成し遂げています」 「燃料費を下げるのも、戦争の収束も時間がかかります。世界中に影響を与えている問題を解決するには時間がかかるのです」 (Q.ガソリン価格は上がっていますよね?何が原因だと思いますか?) 「イラン戦争です。大統領の問題です。燃料費を押し上げる最大の要因です」 (Q.石油高騰の原因がイランとの戦争なら、あなたは今の状況を支持しないと?) 「言っていないことを言わせないでくれ。イランの核兵器保有を阻止できるなら、私は1ガロン20ドル払ってもいい」 ここにきてMAGA派も一枚岩ではなくなってきています。公然と、トランプ批判を訴える人が出てきているのです。 ■牧場主“物価対策”に猛反発 フォートワース郊外で行われていた、牛の競り。威勢のいい声が飛び交う中で、険しい表情をしている男性がいます。生まれ育ったテキサス州で牧場を営んでいる、ヘイデン・スカボローさん(28)。元ロデオの選手でもあり、過去の選挙ではトランプ氏に投票してきましたが、今回は違うといいます。 牧場主 ヘイデン・スカボローさん 「政権を信じられなくなった。彼らはただアメリカをアメリカのままにしておくことができないんです」 これほどまで批判する理由。それは、今年8月にトランプ大統領が突然打ち出した政策にあります。イラン攻撃による燃料高騰などで牛肉価格が上昇。その対策として、外国産牛肉の関税を引き下げたのです。 アメリカ トランプ大統領 「牛肉価格を少し下げたい。それが国民と有権者の望みであり、私の望みでもある。牧場主たちは素晴らしい仲間だ。私は牧場主が大好きだ。彼らも多少の対策が必要なのは認めている。だから下げる」 しかし、安い外国産の牛肉が入ってきたことで、割高なアメリカ産は売れなくなるとの懸念から、生産者の牧場主は猛反発しました。 牧場主 ヘイデン・スカボローさん 「個人の意見ではなく、単純な事実です。これはアメリカ・ファーストではない。牛肉を輸入すると発表した時、価格は急落し、廃業した人もいます」 4人の子どもに恵まれましたが、牧場を継がせる気はないといいます。 牧場主 ヘイデン・スカボローさん 「牧場主になってほしいとは思わない。過酷すぎます。本当に厳しい。もっと良い職があります」 (Q.前回はトランプ氏に投票しました。“アメリカを再び偉大に”政策を掲げていた。アメリカの現状をどう感じますか?“再び偉大に”なっていますか?) 「いいえ、なっていません。偉大さからはかけ離れています。大統領には4年の時間があるが、彼は一時的な対策しかやらない。再選するためだけの対策です。誰も長い目で考えない。4年先のことしか頭にないんです」 MAGA派の中に芽生えた、トランプ大統領への不信感。スカボローさんは投票をどうするか、今も迷っています。 牧場主 ヘイデン・スカボローさん 「民主党の考えにも賛同できない。トランプの実績にも満足していない。本当に難しい決断です。自分でも分からないんですよ。どちらにも賛同できないのだから」 ■迫る「中間選挙」市民の本音は (Q.トランプ大統領の熱心な支持者が多いテキサス州でも、支持が揺らいでいるのでしょうか) 所村武蔵アナウンサー 「今回取材したあるカウボーイは、トランプ大統領について『我々の文化を守ってくれる人物だ』と表現していました。国境を抱えるテキサスの人々からしてみれば、不法移民対策をアピールするトランプ大統領は、この地域の伝統や価値観だけでなく、暮らしを守ってくれる存在だったのかもしれません。ただ、止まらぬ物価の高騰は、足元の暮らしさえも揺るがしかねない状況で、ある有権者は『トランプ大統領の耳障りの良い言葉を信じてしまった』と本音を漏らしていました。今回、20人近くに話を聞きましたが『完璧な大統領なんて、これまでもいなかった』とトランプ大統領を擁護する人もいれば、撮影が終わった後『一応、支持はしているが、カメラの前で言う勇気がなかった』と打ち明ける人もいて、評価は様々でした」 (Q.テキサスの選挙情勢はどう分析されていますか) 所村武蔵アナウンサー 「最新の世論調査では、共和党が有利とされてきたテキサス州でも、共和党と民主党の候補が激しく競り合っている状況です。ハーレーライダーの男性は『右も左も主張が極端になっていて、これ以上、分断が広がらないか懸念している』と話していました。広がってしまった分断の溝に取り残され、選択肢を見い出せなくなった人は決して少なくありません。別の共和党員を取材した現場では『今の共和党でも民主党でもない、第3の候補がいれば、そこに投票したい』と嘆いていました。特にここテキサス州は、トランプ大統領を熱心に支持してきた人が多かっただけに、牧場経営者の男性のように失望し、行き場を失った声が非常に多いのではないかと感じました」 [テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp