話さない=わからない?
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話さない=わからない?
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イギリスの、話しことばが少ない4歳から13歳のお子さん193名の記録を読みます。効果を確かめる研究ではなく、4回予定されている縦断研究の1回目のデータを使った横断研究です。
わかる力・伝える力・声や音を出す力・話しことば、この4つの組み合わせが似た子どうしで、グループに分けた研究です。
■ 何を測ったか
家や学校で、遊びの中のやりとり、2つの絵から選ぶ課題、音のまねを見て、親にも質問票に答えてもらっています。対象は、親が「話しことばが少ない」または「話さない」と答え、さらに対面で集めた言葉のサンプルが75語以下・フレーズ10以下だったお子さんです。
データのそろった181名を分けると、6つのグループになりました。4つの力が同じくらいのグループが4つで125名。わかる力に比べて話す力だけが低いグループが2つで56名、181名のうち31%、およそ3人に1人です。年齢や、自閉スペクトラム症・知的発達症の診断の分布には、グループで差がありませんでした。
話す力だけが低いグループでは、サインや絵、機器などの伝える道具を、2つ以上の場面で使っている子が多くいました。そのうち1つのグループは、身の回りのことをする生活の力が、4つの力がどれも高いグループと差がありませんでした。オウム返しが多かったのは、話す力の高いグループです。
■ 読むときに気をつけたところ
・1回きりの調査です。グループがこの先変わっていくかは、これからの調査で追いかけるとされています
・グループの分かれ方ははっきりしたものではありません。とくに話す力だけが低い2つのグループは、境目があいまいです
・診断は親の申告です。自作の課題も使っていて、課題に取り組めなかったお子さんは最低点として扱っています。どれも著者自身が書いています
・伝える道具を使うと話せるようになる、とは言えません。横断研究であることに加えて、伝える道具の使用は環境の影響を受けるとして、グループ分けの材料から外されています
著者は、わかっているのに話しことばが出ない理由として、口や声を思いどおりに動かす難しさの可能性をあげ、話す以外の伝える手段を時期を逃さず用意することをすすめています。わからずにくり返しているのなら、オウム返しはわかる力の低い子に多くなるはずです。実際には話す力の高い子に多かった、というところがいちばん残りました。
■ 出典
Saul, J., Cooke, M., Munaweera, S., & Matthews, D. (2026). Sub-groups of spoken language and broader communication skills in a large heterogenous cohort of minimally verbal school-age children: evidence of discrepant profiles. Molecular Autism, 17, 8.
https://doi.org/10.1186/s13229-026-00...
■ 図解版
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/ esilbe.studio
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