【韓国旅行vlog】釜山で一人読書旅。小説を片手に、舞台を旅する3泊4日。Ep.6
Shizu
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【韓国旅行vlog】釜山で一人読書旅。小説を片手に、舞台を旅する3泊4日。Ep.6
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Shizu
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ミン・ジン・リーの『パチンコ』は、いわゆる反日小説ではありません。
動画の構成上、そう受け取られる可能性もあるかもしれないと思ったので、ここで補足しておきます。
せっかくなので、簡単な読書感想文のようなものを書き残しておきます。
私は過去、韓国や在日のルーツを持つ女性と付き合っていたことがある。
一人は学生時代に長い期間、もう一人は社会人になってからほんの僅かな期間だけ。
韓ドラやK-POPには詳しくないが、言語や食事など、隣国の文化の話を聞くことは好きだった。
ただ、普段は全く意識していなくても、ネットやニュースで反日・反韓の話題を見る度に、
「日本人と韓国人は仲良くなれないのか」
「彼女たちも心のどこかでは、日本人の事を恨んでいるかもしれない」
そんな考えがふと頭をよぎっていたことを思い出した。
この小説は、釜山行きの飛行機の中で初めて読んだ。
正直、最初は登場人物の名前も覚えづらく、合わなければ途中でやめて、また別の本でも探せばいいと思っていた。
だが読み進めるうちに、この作品が単に日本や日本人を糾弾するものではないことにすぐ気が付いた。「朝鮮は善、日本は悪」といった単純な構図でもなく、当時の人々の生活や選択が丁寧に描かれている。
物語は、当時の朝鮮人(現在の平壌や釜山に住んでいた人々)から見た日本、そして日本で大戦を経験した在日朝鮮人の人生をフィクションでありながら、非常にリアルに描いている。
私自身、大阪の大学に通っていたこともあり、登場人物と似たルーツを持つ友人も多く、自然と彼らの姿を重ねて読んでいた。
その多くが、親世代から日本生まれ・日本育ちで、基本的には日本語しか話せない。
祖父母世代であれば、かろうじて韓国語を少し話せるかどうかという程度であり、自分を含め、皆が彼らを「ほぼ日本人」だと捉えていた。
この「ほぼ」という感覚こそが、この作品では重要なテーマとして描かれている。
読み終えた時、かつての一義的な不安が、より多層的な人間理解へと書き換えられたように感じた。
最後に、個人的に印象に残ったのが、池田真紀子の日本語訳。
特に下巻では舞台が大阪に移り、関西弁の表現が多く登場するが、まるで関西出身の作家が書いたかようなナチュラルな関西弁。
京都出身の自分が読んでも違和感が一切ない。
この作品のリアリティは、こういった言葉の細部にまで宿っていると思った。日本を新しい角度から見せてくれる作品だと思う。
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『パチンコ 上』(ミン・ジン・リー/文春文庫)
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『パチンコ 下』(ミン・ジン・リー/文春文庫)
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