精神科医益田裕介自己開示と言いながら同じ話をずっとしている問題
精神科医 芳賀高浩
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精神科医益田裕介自己開示と言いながら同じ話をずっとしている問題
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精神科医 芳賀高浩
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こんばんは。精神科医の芳賀高浩でございます。
今日は「益田裕介先生、自己開示と言いながら同じ話ばっかりしている問題」についてお話ししていこうと思います。
私は自他ともに認める益田マニアでございまして、益田先生の動画はすべて見ています。
しかも、動画だけではなく、コメントも全部読んでいるんですよ。自分の動画についたコメントは結構さっと読むんですけれども、益田先生の動画についたコメントはしっかり読んでいるんです。
最近、益田先生はセカンドチャンネルで、ご自身の話を積極的にされていますよね。
最初は「いろいろぶっちゃけてくれてありがとうございます」というコメントが目立っていましたが、最近は「同じ話ばっかりしているんじゃないか」というコメントもちらほら見えるようになってきました。
今回は、益田先生がなぜ同じ話を繰り返しているのか、益田マニアである私が、一人の視聴者として解説していこうと思います。
1.益田先生が繰り返している話
最近、益田先生が繰り返しお話しされているのは、益田・芳賀問題、ねっこカフェ事件、りょうハムさん事件の3つです。
りょうハムさん事件については、視聴者から事情を説明してほしいというコメントが寄せられているものの、話したくても話せない事情があるようで、あまり詳しくはお話しされていません。
一方、ねっこカフェ事件と益田・芳賀問題については、セカンドチャンネルで毎日のように語られています。他のチャンネルに出演したときにも、その話をされているんですよね。
益田マニアの立場からすると、「またこの話かよ」と思うこともあります。
それから、ご自身の生い立ちについても、転校生として全国を転々とした話や、自衛隊で大変だった話などを繰り返されています。
益田先生は、ご自身の生育歴にアイデンティティを求めるタイプなんですよね。
「こういう生育歴があったから、今の自分がある」という考え方です。
一方、私はあまり生育歴に自分の理由を求めません。どちらかというと、生まれたときからそういう人間だったという要素が大きいのではないかと思っています。
もちろん、実際の精神科診療では益田先生と私で大きく異なることをしているわけではありません。しかし、人間をどう理解するかという部分では、結構違いがあるんですよね。
2.転校生として、仲間に入ろうとし続けた人生
益田先生は、お父さんの転勤に伴い、全国の学校を転々とされてきました。
転校するたびに、すでに出来上がっているコミュニティに後から入っていかなければならない。
一生懸命努力して仲間に入り、自分のポジションを確立したと思ったら、また別の学校に転校し、最初からやり直す。
これを何度も繰り返してきたわけです。
『キャプテン翼』に岬太郎というキャラクターがいますよね。お父さんが画家で、全国を転々としているんですけれども、岬君は天才的にサッカーがうまいので、転校先でもすぐに仲間に入れるんです。
しかし、普通の転校生はそう簡単にはいきません。自分から努力して、既存のコミュニティに入っていかなければならないわけです。
益田先生も、そういう経験を繰り返してこられたんでしょうね。
そして、ねっこカフェ事件でも、転校生のときと同じようなことをされたのではないかと私は考えています。
精神疾患の当事者の方々と手を取り合い、一緒に精神疾患で苦しむ人たちの力になっていきたい。
そのために、当事者のコミュニティに自分も仲間として入ろうとされたわけです。
ところが、仲間に入れてもらえたと思っていたのに、実際には自分だけが知らされていない秘密があった。
当事者同士では共有されていたことを、精神科医である益田先生だけは知らされていなかった。
つまり、仲良くしてもらっていたけれども、本当の意味では仲間に入れてもらえていなかったと感じたわけです。
私は、これが益田先生にとって非常にショックだったのではないかと思っています。
転校生として、既存のコミュニティに入る努力を繰り返してきた。その延長線上で、今回も一生懸命仲間に入ろうとした。
しかし、結局は自分だけが仲間外れになっていたと感じた。
だからこそ、この話を何度も繰り返されているのではないでしょうか。
3.精神医学に片思いしている益田先生
もう一つ、益田先生を理解するうえで重要なのは、精神医学に対する強い思い入れです。
益田先生は、精神医学に恋をしているんですよね。
精神医学の持つ力を心から信じていて、その力を十分に発揮できれば、精神疾患で苦しむ人たちのために、もっと多くのことができるはずだと考えている。
自助グループの力も信じていて、ご自身の時間やエネルギーを使い、オンラインでの自助グループの運営にも取り組まれています。
そして、精神医学を実践する精神科医に対しても、強い憧れを持っているんですよね。
精神科医というのは、精神医学を十分に理解し、治療技術を磨き続ける存在であるべきだ。
自分もそういう立派な精神科医になりたい。
その思いから、精神分析の先生にスーパーバイズを受けるなど、わざわざお金を払って師匠のもとに弟子入りするようなことまでされてきたわけです。
普通、そこまでする精神科医はあまりいません。
勤務先の先生に教えてもらうことはあっても、わざわざ自分から師匠を探し、お金を払って教えを請う人は少数派です。
それほどまでに、益田先生は精神医学を極めたいと思ってこられた。
しかし、その強い憧れは、同時にご自身を縛っていたのではないかと思うんです。
「精神科医はこうあるべきだ」という理想が非常に強いために、自分自身もその理想に向かって努力し続けなければならない。
それが仕事の原動力になる一方で、生き苦しさにもつながっていたのではないでしょうか。
4.益田・芳賀問題で肩の荷が下りた
その「精神科医はこうあるべきだ」という理想を、ある意味で壊したのが益田・芳賀問題だったのではないかと思います。
精神科医として長いキャリアを持つ益田先生と、他科での経験を経て精神科医になった私が、本気で喧嘩を始めてしまったわけです。
精神科医というのは、人格的にも成熟していて、いつも冷静で、感情的にならずに対応できなければならない。
益田先生には、そういう理想があったのかもしれません。
しかし、実際には精神科医同士でも本気で喧嘩することがある。
「何だ、精神科医だからといって、そこまで立派な人間でなくてもいいのかもしれない」
そう感じて、少し肩の荷が下りた部分があったのではないかと思うんですよね。
一方で、精神医学に対する強い憧れは、現在も残っている。
十分なトレーニングを受けず、精神医学を極めようともせず、マニュアル通りの診療だけをしているように見える精神科医に対しては、今でも強い怒りを感じているように見えます。
つまり、精神医学に対する理想や憧れが仕事の原動力になっている一方で、その理想に縛られなくてもいいのではないかという気持ちも生まれている。
この二つの気持ちが、今の益田先生の中に同時に存在しているのではないかと思います。
5.怒りながらも、許していきたい
益田先生には、物事を達観していたいという気持ちもあるんですよね。
怒りに任せて感情を発散するだけではなく、精神科医として、できることなら相手を理解し、許していきたいという思いもある。
腹が立つことはたくさんある。
それでも、いつまでも怒り続けるのではなく、最終的には許していきたい。
その葛藤を、セカンドチャンネルで繰り返しお話しされているのではないでしょうか。
まとめると、私が考える益田先生の自己開示には、大きく二つのテーマがあります。
一つは、転校生として仲間に入る努力を繰り返してきた自分が、今回も仲間に入ろうとしたのに、本当の意味では仲間に入れてもらえなかったというショック。
もう一つは、精神医学に強い憧れを持ち、理想の精神科医になろうと努力してきた一方で、その理想に縛られて生き苦しさも感じてきたという葛藤です。
この二つが、益田先生が最近繰り返しお話しされていることの根本にあるのではないかと、私は考えています。
6.同じ話を繰り返すことには意味がある
では、なぜ同じ話を何度も繰り返すのでしょうか。
人間というのは、自分の気持ちを整理し、納得していくのに非常に時間がかかるものなんです。
私がこうやって益田先生のことを分かりやすくお話しできるのは、他人の話だからです。
自分自身のことだったら、こんなに簡単には整理できないかもしれません。
仮に頭では理解できたとしても、それが自然に自分の中で納得できるようになるまでには、相当な時間がかかるんですよね。
頭で理解することと、心から腑に落ちることは違うんです。
しかも、自分の気持ちを一人で整理するというのは、あまり面白い作業ではありません。
だから、動画の中で何度も何度も同じことを話しながら、ご自身の中で少しずつ消化しているのではないかと思います。
そして、私たち視聴者は、その作業に付き合っているわけです。
私は、付き合ってあげたらいいんじゃないかと思うんですよね。
だって、益田先生にはずいぶんお世話になっているじゃないですか。
何年も前から精神医学について発信し続けていて、教科書には書いていないようなお話もたくさんされています。
私自身、益田先生の診療スタイルをそのまま自分の診療に取り入れようとは思いません。
しかし、他の精神科医がどのような考え方で診療しているのかを知ることは、自分自身の診療スタイルを考えるうえでも非常に参考になります。
益田先生の発信からは、本当にいろいろなことを学ばせていただいています。
だからこそ、その恩返しという意味でも、今回の自己開示には付き合ってあげたらいいんじゃないかと思います。
もちろん、精神医学の知識だけを知りたいという人は、セカンドチャンネルを見なければいいわけです。
でも、益田先生という人間そのものに興味がある人は、もう少し付き合ってあげてもいいんじゃないでしょうか。
おそらく、益田先生ご自身の中で腑に落ちるまでは、転校生の話も、精神医学に対する憧れの話も、これから何度も繰り返されると思います。
私も引き続き動画を見て、コメントも読んでいこうと思っています。
7.ファンとして付き合ってやろうじゃないか
私は益田先生と実際にお会いしている友人でもありますし、同じYouTuberでもあります。
その立場からお話ししようとすると、いろいろお世話になっていますので、どうしても敬語を使わなければいけないような気持ちになるんですよね。
でも、一人のファンとして動画を見るのであれば、もう少し気楽に付き合えるわけです。
「おい、益田。また同じ話してるじゃねえかよ。その話、こっちはもう飽きてるんだよ!」
そんなふうに思いながらも、結局は動画を見てしまう。
ファンというのは、そういうものなんじゃないでしょうか。
同じ話を何度もするし、これからも腑に落ちるまでは繰り返すんだろうなと思います。
でも、付き合ってやるぜ。
私は、そういう気持ちでおります。
益田先生は、これまで何年にもわたって動画を発信し続けて、多くの人たちに精神医学について教えてくださったわけです。
今度は、益田先生がご自身のことを整理する時間に、私たちが付き合ってあげてもいいんじゃないでしょうか。
ということで、今日は「益田裕介先生、自己開示と言いながら同じ話ばっかりしている問題」についてお話しさせていただきました。
それでは皆さん、また明日。さようなら。