私の写真史 ー〈見る〉ことの軌跡 | 村越としや/濵本奏
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写真との出会いは職業的関心から始まったが、次第に写真術や写真集そのものへの純粋な興味へと広がっていった。
しかし、展示や出版などを続ける最中に迎えた2011年3月は、写真との関わりを根底から見つめ直す転機となった。
記録のための写真は、やがて表現の手段となり、さらに「なぜ撮るのか」「何を見るのか」を問う思考の場へと変化していった。
対象を写すだけでなく、その背後にある意識や視点が問われるとき、写真は自己と向き合うための装置となり、社会や時代との接点を持ちはじめた。
この講演では、個人の体験を軸に、視点の変化の軌跡をたどる。
写真を撮るという行為を通して「何をどう見てきたのか」、そして「いま何を見ようとしているのか」を考える。
カメラや写真を通じて、「見る」とは何かを改めて問い直す機会としたい。
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登壇者プロフィール
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●村越 としや(むらこし としや)
写真家
1980年福島県須賀川市生まれ
服飾と写真を学んだことをきっかけに日本の風土や伝統に興味を持ち、日本各地の撮影を開始する。
同時に生まれ育った福島県の風景にも目を向け、人の持つ潜在的な記憶と自身の記憶、そして土地の記憶をなぞるように継続的な撮影を行う。
2011年の東日本大震災以降はより重点的に福島県内の撮影に取り組み、風景の変化と矛盾、人々の視覚的な認識の違いなどを写真と写真術を使い見出だそうとしている。
これまでに多くの写真集を出版、2009年には自主ギャラリーを設立するなど、作品を発表する手段、場についても意識的である。
東京国立近代美術館、サンフランシスコ近代美術館などに作品が収蔵されている。
2011年に日本写真協会賞新人賞、2015年にさがみはら写真新人奨励賞を受賞。
●濵本 奏(はまもと かなで)
写真家
2000年生まれ。
人やものや土地が持つ「記憶」を主なテーマに、壊れたカメラを用いた撮影方法やミクストメディア的な手法を導入して制作をおこなう。
2025年、個人の出版レーベル「真珠出版」をスタート。
主な展示は「midday ghost」(OMOTESANDO ROCKET・STUDIO STAFF ONLY、2020年)、2025年「ー・・」(横浜市民ギャラリー)。
出版物は『midday ghost』(hito press、2020年)、『VANISHING POINT exhibition in liminal zone』(2022年)、2025年『ー・・』(真珠出版、2025年)がある。
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