【感動する話】義姉「遺産目当てで来たの?」義父の法事で追い返される私→帰ろうとすると弁護士が引き止め、義父の手紙を読み始めた。義姉夫婦の顔から笑みが消える【朗読】
感動物語文庫
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【感動する話】義姉「遺産目当てで来たの?」義父の法事で追い返される私→帰ろうとすると弁護士が引き止め、義父の手紙を読み始めた。義姉夫婦の顔から笑みが消える【朗読】
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【今回のお話】
「遺産目当てで来たの?」
義父の四十九日。法要を終えた寺の客殿で、義姉の和江が、私の持つ封筒を見て笑った。
六十一歳の私、美咲は、義父の通院や買い物を手伝ってきた。
食べやすいように小さく切った煮物を届け、薬局で順番を待ち、頼まれれば自分の予定を変えて駆けつける。
そんな日々を、和江は「暇だからできるのよ」と片づけた。
薬代や日用品の代金も、私が立て替えていた。
あとでまとめて精算すると言われ、領収書を大切に保管してきたのに、確認するたびに話は先延ばしになる。
「家族なのに、そんなに細かいことを言うの?」
義父を困らせたくなかった。
けれど、黙って引き受け続けるうちに、私たちの家計にも無理が出始めていた。
そして迎えた四十九日。
費用の確認に必要だと言われて持参した封筒が、今度は「遺産目当て」の証拠のように扱われてしまう。
「家族の話だから。あなたは先に帰って」
義父のために動いてきた半年間が、その一言で、なかったことにされるようだった。
私は封筒を握りしめ、席を立った。
夫が口を開きかけた、そのとき――。
「美咲さん、お待ちください」
私を引き止めたのは、義父が生前に相談していた弁護士の井上さんだった。
彼が取り出したのは、私の領収書とは別の封筒。
中には、見覚えのある義父の字で埋められた、一枚の便箋が入っていた。
井上さんが読み始めると、義姉夫婦の顔から笑みが消えていく。
義父は、何を知っていたのか。
そして、残された手紙には、どんな思いが込められていたのか。
誰にも分かってもらえないと思っていた日々に、亡き義父の言葉が、静かに光を当て始める。
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家族への想い、人との出会い、理不尽を乗り越える勇気。
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