呼んではならない
Sushi-blade
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呼んではならない
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呼んではならない
[Intro]
潮が鳴る
月が欠ける
墓の影が 夜に伸びる
笑いながら
吐き捨てた
「鬼でも出てこい」
――その言葉が
夜を変えた
[Verse 1]
風が止まる 波が止まる
虫の声が 途切れて消える
冷えた土に 足を置けば
遠い地面が 震えている
ひとつ ふたつ
近づいてくる
姿はない
影もない
なのに確かに
そこにいる
逃げるための
道さえない
[Pre-Chorus]
言葉は音で
終わらない
吐いた瞬間
種になる
笑い話で
済むはずだった
なのに夜が
答えた
[Chorus]
呼ぶな 読むな 見るな 触るな
言うな 問うな 確かめるな
闇を覗くな 名を刻むな
開いた扉を また閉じるな
来るな 来るな 来るなら来い
来るな 来るな 来るなら来い
言葉ひとつで 夜が裂け
地の底から 気配が這う
呼んではならない
呼んではならない
[Verse 2]
潮の匂い 濡れた土
月明かりが 黒く濁る
振り返れば 何もない
前を向いても 何かいる
一歩 また一歩
距離が消える
走っても
足が重い
聞こえないふり
してみても
背中の向こう
息を感じる
[Pre-Chorus 2]
怖いからこそ
知りたくなる
知らないからこそ
名をつけたくなる
「いるのか?」
その一言が
夜の向こうへ
落ちていく
[Chorus 2]
呼ぶな 読むな 見るな 触るな
言うな 問うな 確かめるな
闇を測るな 底を見るな
知らないものに 名をつけるな
逃げろ 走れ 振り向くな
聞くな 止まるな 立ち止まるな
大地軋んで 海が消え
見えない何かが 近づいてくる
呼んではならない
呼んではならない
[Bridge]
人は闇を
怖がって
闇の正体を
知りたがる
名前を呼べば
近づいて
声を返せば
また近づく
だったら最初から
黙っていれば
何も起きなかった
はずなのに
[Breakdown]
呼ぶな
呼ぶな
呼ぶな
見るな
見るな
見るな
振り向くな
――そこにいる。
[Final Chorus]
呼ぶな 読むな 見るな 触るな
言うな 問うな 確かめるな
夜を裂くな 闇を呼ぶな
自分で開けた 扉を恨むな
来るな 来るな 来るなら来い
来るな 来るな 来るなら来い
声が消えても 夜は鳴る
足跡だけが 朝を待つ
呼んではならない
呼んではならない
「鬼でも出てこい」
なんて言葉を
二度と
夜へ
投げるな。
[Outro]
朝が来る
潮が香る
鳥が鳴く
墓の前には
何もない
ただ濡れた土に
大きな跡が
ひとつ
誰も見ない
誰も語らない
そして今日も
誰かが笑って
言う――
「そんなもの
いるわけない」
風が止まる。
呼んではならない。