【睡眠用】藤原氏はなぜ、天皇にならずに五百年も国を動かせたのか|寝ながら日本史ラジオ
静かなる日本史
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藤原氏。日本の歴史の中で、この家ほど長く、静かに、国の中心にいた一族は、ほかにありません。
天皇の后を出し、次の天皇の母を出し、幼い天皇の代わりに政を預かる。それでいて、この家の者は、ただの一度も、天皇の位に就くことはありませんでした。座れない立場のまま、五百年。玉座のすぐ隣に、自分たちの席を用意し続けたのです。
この動画は、その五百年を、静かにたどっていく物語です。
はじまりは、ひとりの役人でした。文字を読み、記録を書き、決まりごとを整える。刀ではなく、筆を選んだその人は、やがて、この国で最も長く続く家の名を、みずから名乗ることになります。
そこから、后を出す仕組みが生まれ、娘たちが宮中へ送られ、日記が何世代にもわたって書き継がれていきます。満月の夜の宴。月を詠む歌。うつくしい紙に残された、千年の記録。栄えた時代も、静かに待ちつづけた長い時間も、同じ紙の上に書きとめられました。
後半では、この家が、なぜ急に力を失っていったのか。そして、なぜ、それでも消えずに、今に名を残しているのか。その理由を、順を追って、ゆっくりとお話ししていきます。
語りは、静かな声で、淡々と進みます。大きな効果音も、急な音の変化もありません。眠る前のひととき、部屋の明かりを少し落として、目を閉じて、聞き流していただけるように作りました。途中で眠ってしまっても、大丈夫です。次の夜また、続きから聞いてください。
歴史の教科書に載るような出来事だけでなく、天気のこと、庭の花のこと、とどいた魚のこと。そうした、なんでもない一日の記録も、できるだけそのまま、お伝えしていきます。大きな事件の合間に、膨大な、事件のない日々があったこと。それを知っていただくのが、この動画の、いちばんの目的です。
どうぞ、良い夢を。
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