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熊本地震で“売り場”失った自慢のぶどう 時間との勝負 避難所へ贈る農家の決意【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2026年8月1日)

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熊本地震で“売り場”失った自慢のぶどう 時間との勝負 避難所へ贈る農家の決意【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2026年8月1日)

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 震度7を観測した熊本県宇城市にあるイオンモールでがれきの下敷きになっている男性が見つかりました。男性は心肺停止の状態です。 ■80代男性が心肺停止の状態  先月31日の午後8時すぎ、熊本県宇城市にあるイオンモールが、急に慌ただしくなりました。  イオンの職員から消防に、「男性が建物内の崩落した壁の下敷きになっているのを発見した」と通報がありました。  施設の中は、壁が大きく崩れているのが分かります。  男性は80代とみられ、発見時、足だけが見える状態だったということです。  ここは、爆発した「イオンモール熊本」とは別の施設。地震発生直後から、安全確認のため休業していました。  政府は先月31日、通報を受けた救助事案への対応は、爆発があった「イオンモール熊本」を除き、すべて終了したと発表していました。  見つかった男性は、安否不明となっていたことも把握されていなかった可能性があります。  こちらは地震後の爆発で、7人が死亡した熊本県嘉島町の「イオンモール熊本」。  連絡が取れなくなっていた人は、これまでに全員が見つかっています。  しかし、本当にもう取り残された人はいないのでしょうか。  建物は損傷が激しく、被害の全容はいまだ分かっていません。人が立ち入るのは難しい場所も多くあるため、ドローンの目も活用して、大規模な捜索が続けられています。 ■避難所にかき氷「涙出る」  熊本県でこれまでに確認された死者は36人。9532人が避難生活を送っています。  避難所で、かき氷をボランティアで振る舞うのは、熊本市内でレストランを営む夫婦です。 避難者 「いただきまーす」 「おいしいよ。久しぶり。久しぶりに冷たいの食べるね。うれしいね。涙が出る」  今までは暑くなれば普通に食べていた「かき氷」。 「こういうことで感動するなんて思わなかったね。おいしい」  地震で停電したままの家は、ゆうに30℃を超えています。  こちらの女性は、暑さで頭がふらふらしていて、この「かき氷」に出会いました。 避難者 「頭の痛みもなくなって、よかったです」 「(Q.普段のかき氷と違う?)ありがたいから身に染みる。やっぱり違いますね。人の温かさが分かってきます」  10年前の地震では、熊本市内が大きな被害を受けました。今回は、より南のエリアに被害が集中しています。 熊本市内でレストランを経営 「10年前に同じ思いをしたんですよ。その恩返しと思って。あの時も全然営業できなくて大変な思いをしたので、今回お店を休んで駆け付けました」 ■ライフライン情報投稿  “人のやさしさ”は、こんな形でも…。  被害が大きい地域の周辺には、地図と合わせて、水の販売状況に関する投稿があります。  本来は、自分のいる場所の天気などを投稿して、誰もが確認できるサービスですが、そこに書かれていたのは、給水所などのライフライン情報。  「少しでも、誰かの役に立ちたい」そんな人々の思いが生み出した、“被災地の知恵”です。  アプリの運営会社はこうコメントしています。 Yahoo!天気の担当者 「本来、想定した用途からは異なっている側面はあるものの、このような機会に、有用な情報を多く投稿いただけるのは、大変ありがたいと思っています」 ■待ちに待った電気と水道  地震発生から4日目。市役所の割れた窓には、今もブルーシートが。部屋の真ん中に大きな棚が倒れたままなのは、起き上がらせる時間も取れないほど忙しいからだそうです。  一方で、少しずつ復旧に向けた動きも見えてきました。 妻 「付いた、付いた。よかった」  待ちに待ったエアコンも付きました。 夫 「(Q.風は来ますか?)まだ…実感がない」 「上は涼しいですね。あとは水が出れば…」 「出た、水も出た。水出ました」  九州新幹線は、「熊本-博多」間の運転が再開しました。 男性 「おとといくらいに帰る予定だったが、地震があって、実家が福岡なので今から帰ります。結構かかると思っていたので、早くてよかった」  「熊本」と「鹿児島中央」の間は、レールが割れているカ所など損傷が多数あり、新幹線は動かないまま。「熊本-新水俣」間については、8月中の再開は難しいと見込まれています。  宇城市では、罹災(りさい)証明書の受け付けも始まりました。  ところが、あっという間に受け付けは終了しました。  1日に受け付けられるのが200世帯までとなっていて、午前9時前には、先月31日分の受け付けを終了しました。 市職員 「9時受け付けを予定していましたが、建物に大勢の方が並ばれていたので、体調不良等の危険があったため、先に建物に入って番号札をお配りした」 住民 「きょうはもうダメってことですね」  市は、窓口の数を増やして対応することにしています。 ■活断層に最大1.4mずれ  先月31日から八代市で調査を始めたのは、地震メカニズムの専門家である東北大学の遠田晋次教授です。  今回の地震の原因とみられる日奈久断層帯を歩いて回り、地表に生じた「ずれ」の大きさなどを測定しました。 「今、彼がいる所、排水路です。グニャッと右に曲がっている。これ右横ずれです」  先月31日に調査を行った八代インターチェンジ付近では、最大で縦1.4メートル、横1メートルほどのずれを確認し、断層のずれで生じた被害が何カ所も見られました。  遠田教授は、たとえ耐震性の高い構造物でも、断層のずれの延長線上に建っている場合は、倒壊するリスクがあると指摘しています。 「非常にずれを伴う直下型の浅い活断層の地震は、日本列島で5~6年に一回、平均で起こるという統計があります」  遠田教授は、今後3日ほどかけて、活断層の調査を現地で行うことにしています。 ■床から温泉が噴出?  建物の壁から、勢いよく流れ出る水。しかし、記者が触ってみると、かなり温度も高くて、40℃くらいはありそうな、それくらい熱いお湯が流れてきています。  お湯が湧き出ているのは、熊本市中心部の繁華街にある居酒屋「麦うさぎ」です。  地震が発生した後、店舗の奥の倉庫の床から、液体があふれ始めたということです。  すると徐々に温度が上がり、店内では湿気が充満する事態に…。  液体からは硫化水素のような臭いもしていて、店の管理者は業者から「温泉の可能性がある」と説明を受けたといいます。  お湯が止まる気配はありませんでした。排水工事のめどは立っておらず、しばらく営業ができない状態が続きそうです。 ■行き場失った自慢のぶどう  復旧が動き出した一方で、“時間との勝負”を迫られている人もいます。  熊本県氷川町で、ぶどう農家をしている森田桂祐さん。 「今収穫してきたやつで、もう結構、限界の状態」 「(Q.これ以上、時間が経つと)もう傷み始めたりしますよね」  これから収穫のピークを迎えようとした、まさにその時、震度7の地震が襲いました。 「この辺で(収穫)してたら、もうグワーって揺れて。もうこれズレて、もうちょっと行ってたらどうなっていたか」  ぶどう自体の被害は免れましたが、想定外だったのは、いつも商品を並べてもらっている近くの「道の駅」が被災して、営業休止に追い込まれたことです。 「ここがなくなってしまうと、みんな、売り先で困っている状況だと思います。商品(ぶどう)があるだけに、モノがあるだけに困っている」  県外に運ぼうにも、高速道路は通行止めが続き、一般道も渋滞が深刻化しています。 ■避難所へ贈る農家の決意  そこで向かったのは、避難所になっている地元の小学校です。 職員 「ぶどうを売れる所がないので、みなさんに(無料で)食べてもらいたいたくて持ってきている」 森田さん 「よかったら、ぶどう食べてください」 「これはシャインマスカットです。よかったら遠慮せんで、もう少しあるから」 避難者 「すみませんね。ありがとうございます」 森田さん 「ノド詰まらせないように」  森田さん自身も、つらい状況のはずですが…。 避難者 「あまか~」 森田さん 「その顔が見たかった」 避難者 「これで元気をつけないと」  ぶどうを育て始めて4年。今年は自信作だったそうです。 「今までずっとうまくいかなくて、粒がちっちゃいだの、割れるだの、いろいろあったが、今年はもう本当に良くて。売るのが楽しみで。その中、この地震だから、正直、奥さんと2人で泣いていた」  それでも、今は前を向くしかありません。 「今こういう経験して、将来、役立つようなことがあるし、子どもたち一人ひとりが強くなれば、逃げずにですね、それが一番いい」 (2026年8月1日放送分より) [テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp