返却の流れを変えようと言う新人に、司書の絵里は「決まりだから」と答えた。その夜、胸に残ったのは乱暴な利用者ではなく、新人の一言だった…
心の向こう側
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返却の流れを変えようと言う新人に、司書の絵里は「決まりだから」と答えた。その夜、胸に残ったのは乱暴な利用者ではなく、新人の一言だった…
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心の向こう側
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閉館三十分前の図書館。新人の樋口が、司書の絵里に言った。「誰も、変えようって言わないんですか」。
乱暴な利用者には動じなかった絵里の胸に、その夜、残り続けたのは、その一言だった。
三年前に出して、それきりになった、一枚の提案書の物語です。
0:00 閉館前の返却カウンター
0:16 新人の一言。「誰も、変えようって言わないんですか」
0:53 乱暴な利用者と、動じない絵里
1:31 帰り道。新人の欠点を数える
2:32 翌朝、引き出しの奥の提案書
3:14 三年前の会議
4:01 矢印をなぞる指
4:31 新人にファイルを見せる
4:54 「字が、小さくて、読みにくいです」
5:59 今日の日付を書く
6:22 結びの言葉
――結びの言葉――
最近、胸にひっかかった誰かのひとことを、思い出してみてください。
あの日、同じ言葉を別の人が口にしても、これほど心に残ったでしょうか。そう考えてみると、ひっかかりの正体は、相手ではなく、あなたの奥のほうで、ずっと待っていた何かです。
しまい込んで、見ないふりをしてきた気持ちほど、思いがけない顔で、目の前に現れます。
腹が立った、その瞬間は、自分の内側から、小さな手紙が届いた合図です。
今夜は、その手紙を、少しだけ開いてみませんか。読むだけで、明日の景色は、きっと、少し変わります。
※この物語はフィクションです。登場人物・団体・図書館は架空のものです。
※画像はAIで作成し、ナレーションはAI音声です。
#朗読 #感動する話 #いい話