冬の底で
おけけ
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冬の底で
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おけけ
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窓辺に置いた 冷めかけの湯呑み
白い息だけ 部屋にほどける
君が忘れた 青い手袋
片方だけを そっと畳んだ
駅まで続く 細い足跡
朝の風が 消してゆく
冬の底で 君を思う
凍る指先 名前をなぞる
遠い町にも 同じ雪なら
どうか静かに 降り積もって
また会える日を 包むように
商店街から 焼き芋の匂い
赤いマフラー 子どもが走る
君と選んだ 小さな鉢に
新しい芽が ひとつ顔出す
季節はいつも 知らないうちに
閉じた窓を 叩いてる
冬の底で 君を思う
凍る指先 名前をなぞる
遠い町にも 同じ雪なら
どうか静かに 降り積もって
また会える日を 包むように
春を急がなくていい
この寒さも 君といた証
ほどけた糸を結ぶように
明日へ歩いてゆこう
冬の底に 灯りがともる
ひとりの部屋に 朝が差し込む
遠い町にも 同じ雪なら
いつか足跡 並べられる
その日を胸に 歩いてゆく
窓辺の芽吹き そっと見守る
白い季節を 越えてゆく