血の果てに、梅は咲く|山本周五郎『梅月夜』【睡眠・作業用朗読】ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
七味春五郎の音本 〜人情朗読 山本周五郎 他
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血の果てに、梅は咲く|山本周五郎『梅月夜』【睡眠・作業用朗読】ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
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七味春五郎の音本 〜人情朗読 山本周五郎 他
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身分か、情か。
縁談か、正義か。
守ると誓った一人の浪人を失ったとき、
一人の武士は、自らの人生すべてを賭ける。
雪の朝から、梅の花咲く月夜へ――。
静けさの奥に烈しい人間の誇りを描いた、山本周五郎の時代小説を朗読でお楽しみください。
📚復刻版あらすじ
駿河・田中藩の武士、高沖千之助は、国家老の娘・菊枝との婚約を控えていた。
ある雪の日、傷ついた浪人・宮松金五郎が屋敷へ逃げ込んでくる。金五郎は、父を無法に斬った仇――国家老の息子・成田銀之丞を討とうとして、逆に追われていたのだった。
「武士の情に、しばらくお匿いください」
その願いを受けた千之助は、藩内の圧力にも屈せず金五郎を守る。しかし、千之助の留守を狙った襲撃によって、事態は取り返しのつかない方向へ進んでゆく。
婚約者の家か。
藩の秩序か。
それとも、人として守るべき道か。
一人の武士が、自らのすべてを賭して「正しさ」を貫こうとする――。
仇討ち、人間の誇り、そして深い喪失の果てに訪れる、梅と月の静かな夜。
山本周五郎が描く、峻烈にして美しい武士道の物語です。
📚目次
0:00 梅月夜 1
6:49 梅月夜 2
13:51 梅月夜 3
21:02 梅月夜 4
27:52 梅月夜 5
35:14 梅月夜 6
42:50 梅月夜 7
📚登場人物一覧
高沖千之助(たかおき せんのすけ)
駿河国・田中藩の馬廻り番頭。三百石。強固な信念を持ち、身分や利害よりも道理を重んじる武士。
井波太吉郎(いなみ たきちろう)
千之助の朋友。現実感覚に富み、頑固な千之助を案じながら支える。
宮松金五郎(みやまつ きんごろう)
米沢藩上杉家の浪人の子。父を斬った成田銀之丞を追い、妹とともに仇討ちの旅へ出る。
松代(まつよ)
金五郎の妹。貧しい浪人生活の中でも、温かな情愛を失わずに育った娘。
成田別所(なりた べっしょ)
田中藩の国家老。菊枝と銀之丞の父。
成田銀之丞(なりた ぎんのじょう)
国家老・成田別所の次男。金五郎が追う父の仇。
菊枝(きくえ)
成田別所の娘。十八歳。千之助の婚約者。際立った美貌を持つが、兄を巡る事件によって千之助との価値観の断絶が露わになる。
原久馬(はら きゅうま)
成田別所の甥。武芸に優れ、銀之丞側に立って千之助と対立する。
春田甚内(はるた じんない)
徒士組の武士。金五郎を追う一人。
嘉門(かもん)
高沖家の家扶。千之助を支える忠実な家臣。
福田茂一郎(ふくだ もいちろう)
高沖家の家士。千之助の命を受け、江戸藩邸へ急使として走る。
愚得和尚(ぐとくおしょう)
美禰山・宗洞寺の和尚。千之助とは碁敵の間柄。
📚用語集
田中藩(たなかはん)
駿河国に置かれた藩。本作の主要な舞台。
馬廻り番頭(うままわりばんがしら)
主君の近辺を警護する馬廻り衆を統率する役職。
国家老(くにがろう)
藩主が江戸にいる間など、国許の藩政を担う重職。
徒士組(かちぐみ)
徒歩で勤務する武士によって構成された組。
勤番侍(きんばんざむらい)
一定期間、江戸などの藩邸に勤務する武士。
仇討ち(あだうち)
親族などを殺害した者に対し、遺族が敵を討つ行為。武家社会では一定の手続きや許可が重視された。
上意(じょうい)
主君の意思、命令。
お墨付(おすみつき)
主君や権威者が正式に認めたことを示す文書。本作では仇討ちの許可が重要な意味を持つ。
横目(よこめ)
藩内の監察・取り締まりなどにあたる役職。
差控え(さしひかえ)
処分の一種。一定期間、出仕や公的行動を慎むこと。
継裃(つぎがみしも)
肩衣と袴からなる武士の礼装の一種。
木賃宿(きちんやど)
旅人が比較的安価に泊まる簡素な宿。
懐剣(かいけん)
懐に携える短刀。武家女性の護身用としても用いられた。
菩提所(ぼだいしょ)
先祖や故人を弔い、墓や位牌を置く寺。
遺髪(いはつ)
故人の形見として残す髪。